スズキの大型ツアラー「GSX-S1000GT」に新色レッド登場。スマホと連携OKの液晶メーターなど充実装備を継承

■価格は据え置きの159万5000円

スズキは、高いツーリング性能を誇る1000ccの大型スポーツツアラー「GSX-S1000GT」に、新色のレッドを追加した2024年モデルを発表しました。

スズキ・GSX-S1000GT(キャンディダーリングレッド)
スズキ・GSX-S1000GT(キャンディダーリングレッド)

2022年2月に国内導入されたGSX-S1000GTは、スーパースポーツバイクのDNAを受け継ぎつつも、長距離ツーリングなどでの快適性や安定性を追求したモデルです。

全回転域で余裕のあるパワーを発揮する999cc・水冷直列4気筒エンジンを搭載するほか、最新の電子制御システム「S.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)」や、スマートフォンと連携が可能な液晶メーターなど、充実装備が満載。

街乗りから長距離ツーリングまで、幅広いシーンで扱いやすく、心地良い走りを楽しめるマシンです。

●スーパースポーツ用エンジンを扱いやすく調律

ストリートバイクの大型二輪車「GSX-S1000」をベースに、ツーリング性能を高めた全く新しいコンセプトのスポーツツアラーとして開発されたのが、GSX-S1000GTです。

999cc・水冷4サイクル4気筒エンジン
999cc・水冷4サイクル4気筒エンジン

エンジンには、スズキが誇るスーパースポーツ、2005年式「GSX-R1000」用の999cc・水冷4サイクル4気筒を採用。最高出力110kW(150ps)/11000rpm、最大トルク105N・m(10.7kgf-m)/9250rpmを発揮するエンジンは、低速域からでも使いやすいスムーズなトルク特性にすることで、全回転域で高揚感のある加速性能を実現していることが魅力です。

また、車体に軽量で剛性感のあるダイヤモンドタイプのフレームを採用することで、市街地などでの扱いやすさと、ワインディングや高速道路などでの高い操縦安定性を両立しています。

スズキ・GSX-S1000GT(トリトンブルーメタリック)
スズキ・GSX-S1000GT(トリトンブルーメタリック)

ちなみに、車体サイズは全長2140mm×全幅825mm×全高1215mm、ホイールベース1460mmで、シート高810mm。装備重量は226kgです。WMTCモード値17.0km/Lという高い燃費性能と、大容量19Lの燃料タンクを装備することで、カタログ数値上は300km以上の航続距離も実現しています。

●電子制御システムも充実

数々の電子制御システムも採用することで、より高次元の走りや安全性を兼ね備えていることも魅力です。特に、独自のS.I.R.S.は、ライダーの走行経験レベルや、路面の変化や乗り手の好みなどに応じたパフォーマンス特性を最適化してくれるシステム。

タンデムライディングも快適(写真はUK仕様)
タンデムライディングも快適(写真はUK仕様)

機能には、街中からツーリング、2人乗りなど様々なシーンで、ライダーの操作に忠実なスロットルフィーリングを実現する「電子制御スロットル」、ライダーがクラッチやスロットル操作をせずにシフトアップ/ダウンが可能な「双方向クイックシフト」などを採用。

また、「STCS(スズキトラクションコントロールシステム」は、路面の状況やライダーの経験値などに合わせ、5段階(+OFFモード)からトラクションコントロールの介入レベルを選ぶことができます。

さらに、スロットルの操作不要で設定速度を維持する「クルーズコントロールシステム」も装備。高速道路などでのライダーの疲労軽減にも貢献します。

スマホとの連携で地図などの表示も可能(写真はUK仕様)
スマホとの連携で地図などの表示も可能(写真はUK仕様)

ほかにも、6.5インチフルカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイを採用したメーターは、スマートフォンとの連携も可能。専用アプリ「SUZUKI mySPIN(スズキマイスピン)」をインストールしたスマホと連携することで、メーターに運転状況などの情報に加え、地図やアドレス帳などといったスマホの情報を映し出すことができます。

●新色を含め3タイプのカラーを設定

そんなGSX-S1000GTのニューカラーには、「キャンディダーリングレッド」を採用。カウリングや燃料タンクなどに真紅のカラーを採用することで、上質な雰囲気と精悍なイメージを両立しています。

スズキ・GSX-S1000GT(キャンディダーリングレッド)
スズキ・GSX-S1000GT(キャンディダーリングレッド)

なお、従来からの「トリトンブルーメタリック」と「グラススパークルブラック」も継続販売し、全3色で展開します。

価格(税込)は、据え置きの159万5000円。2023年10月20日に発売する予定です。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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