■「PSA PF1」プラットフォームから、ステランティス「CMP」アーキテクチャへ移行
オペルは現在、欧州Bセグメント・ハイライディングハッチバック「クロスランド」次期型を開発中ですが、新たに導入されるフルエレクトリックバージョンをカメラが初めて捉えました。
クロスランドは、MPV「メリーバ」後継モデルとして2016年に登場。デビュー当時は「クロスランドX」でしたが、2020年のフェイスリフト時に「X」が外されて「クロスランド」へ改名しました。
捉えた2台のプロトタイプは、どちらもフル偽装でディテールを隠しています。しかし、現行型のようなハイライディングハッチバックではなく、伝統的なクロスオーバーSUVスタイルが見てとれます。
また、直立したフロントノーズ、オペルのトレードマークである「Vizor」フロントエンドを備えることも予想されます。シトロエン「C3エアクロス」と共有する「PSA PF1」プラットフォームから、ステランティス「CMP」アーキテクチャへ移行します。それにより、ボディは拡大され、全長は2.67m(165.8インチ)から4.32m(170.1インチ)へと拡大、コンパクトなモッカと、大型のグランドランドの間に位置します。
キャビン内では、デジタル計器クラスターとダッシュボード上の大型インフォテインメントタッチスクリーンを備えるなど、大幅なアップデートが施されると予想されます。
パワートレーンにも注目です。同ブランドでは、すでに新型クロスランドがEVとして発売されることを認めており、コルサを含む無数のステランティス製品ですでに使用されている、シングルモーター電動パワートレーンが有力視されています。この場合、54kWhのバッテリーを積み、最高出力156psを発揮すると見られます。
また、最後のICEモデルとなるマイルドハイブリッドパワートレインでは、1.2リットルエンジンを搭載し、最高出力100psまたは136psを発揮します。
クロスランド次期型のデビューは、2024年後半と予想されます。