■「タイカン」風ヘッドライト市販型コンポーネントが明らかに
ポルシェが開発を進める、エントリークロスオーバーSUV「マカンEV」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
兄弟モデルとなるアウディ「Q6 e-tron」は、市販型に近いプロトタイプを7月下旬に公開。事実上のデビューを果たしており、マカンEVのデビューもそう遠くないと思われます。
捉えたプロトタイプは、これまででもっともカモフラージュが削ぎ落とされ、EVセダン「タイカン」風ヘッドライト市販型コンポーネントが明らかになっています。
照明クラスターの小さなセクションは黒いテープで覆っていますが、それ以外のフロントエンドは事実上隠されていません。
ほかには、下部バンパーディフューザーまで伸びる形状の台形バンパーが特徴で、その上、バンパーの2つの隅には、コーナリング機能があると思われる追加のライトが2つ配置されています。
側面では、リアクォーターウインドウのカモフラージュが剥がれ、スポーティなアウトラインや、Dピラーデザインも初めて露出しています。さらにドアの下部には、筋肉質なキャラクターラインが確認できます。
リアエンドでは、テールライトを繋ぐLEDライトバーが初めて見てとれるほか、バンパーの下にあったダミーのエキゾーストパイプが無くなっています。また、いくつかの画像からは、前輪とは反対方向に操舵する後輪がはっきりと写っています。
キャビン内では、「タイカン」に似たデジタルインストルメントクラスターと、インフォテイメントディスプレイによるデュアルスクリーンで構成されていますが、湾曲したドライバーディスプレイはタイカンのものより若干コンパクト化されているようです。
ドライバーズディスプレイとタッチスクリーンの間には、ギアセレクターがあることも確認でき、タイカンより実用性が高められている印象です。
マカンEVは、アウディQ6 e-tronと「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック・プラットフォーム)を共有します。100kWhのバッテリーパックに対応し、使用可能容量は96~98kWhで、270kW以上の急速充電に対応します。
最も強力なバージョンでは、デュアルモーターのセットアップにより、最高出力は603ps・最大トルクは1000Nmを発揮するとみられるほか、48:52の重量配分、800V対応、リアの電子ロックディファレンシャル、全輪駆動、後輪ステアリング、および最大22インチのホイールの提供が予定されています。
またエントリーモデルとして、後輪駆動となるシングルモーターバージョンも導入されると予想されています。
最新情報によると、マカンEVのワールドプレミアは、2024年夏ごろに計画されているといいます。