■新設計のLEDデイタイムランニングライトを装備
日産のコンパクトクロスオーバーSUV、「キャシュカイ」改良型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
かつて日本では「デュアリス」として販売されていたキャシュカイは、2006年に初代が発売された時、世界のクロスオーバーセグメントに革命をもたらしたモデルの1つであると言っても過言ではありません。
第3世代となる現行型は2020年10月にデビュー予定でしたが、COVIDパンデミックのため延期され、2021年にデビュー。これが初の大幅改良となります。
捉えたプロトタイプは、ボディ前後をカモフラージュしており、デザイン変更がそこに集中することを示唆しています。
注目はヘッドライトで、フェイスリフト前のC字型ライトクラスターが、新設計のLEDデイタイムランニングライトを備える、より従来に近いユニットに置き換えられる可能性がありそうです。
また、バンパーインテークは大型化され、ブランドのエンブレムを以前よりも低い位置に配置、改良されたVモーショングリルが装備されます。
側面では、ホイールアーチ周囲とサイドシルのプラスチックで偽装しているものの、そのデザインは引き継がれているようです。後部では、リアエプロンを改良するほか、テールライト用の新しいLEDグラフィックになる可能性が高いです。
現在のキャシュカイ内部には、12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと、オプションの10.8インチのヘッドアップディスプレイに加えて、ハイスペックトリムの9インチのタッチスクリーンがすでに提供されています。
フェイスリフトモデルに改訂されたレイアウトが付属するのか、それともトリムや室内装飾のオプションに限定的な変更を加え、アップグレードされたソフトウェアが搭載されるのかは、現段階で不明です。
パワートレインは現行モデルからキャリーオーバーされる見込みとなっています。2022年にデビューしたe-POWERバージョンは、市場で最も新しい自己充電ハイブリッドの1つとなっています。
このエンジンは最高出力158psを発揮、バッテリーを充電する発電機として機能する、1.5リットル直列3気筒ターボチャージャー付きガソリンエンジンと、前輪を動かす最高出力190psを発揮する電気モーターで構成されています。因みに、ディーゼルエンジンと、1.3リットルDIG-Tマイルドハイブリッドはラインナップから外されます。
また、今後電動化はさらに加速、2025年にはフルエレクトリックバージョンが導入される可能性が高く、キャシュカイを始めジューク、エクストレイルに設定されると予想されています。
キャシュカイ改良型のワールドプレミアは、2024年前半とみられますが、2025年以降にEV版デュアリスが日本市場に復活するか注目されます。