三菱自動車の新型コンパクトSUVが2023年8月10日に世界初公開。初採用のウェットモードを含めた4つの走行モードを設定

■最低地上高は222mmで、ヤマハと共同開発された「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を搭載

以前お伝えしたように、三菱自動車は、2023年8月10日に開幕する「第30回インドネシア国際オートショー」で、新型コンパクトSUVをワールドプレミアすると明らかにしました。

三菱自動車の新型コンパクトSUVのエンブレム
三菱自動車の新型コンパクトSUVのエンブレム

新型コンパクトSUVには、同社初採用となる「ウェット」モードを含む4つのドライブモードが設定され、天候や路面状況を問わず、安心、安全で快適な走りを実現しています。

三菱自動車といえば、高い悪路走破性をアピールポイントにするモデルが多く、新型コンパクトSUVもそうした美点を備えていそうです。

同社の重要市場である、アセアン地域に投入される新型コンパクトSUVは、「Best-suited buddy for an exciting life(毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒)」というコンセプトを掲げています。

スタイリッシュで力強い本格的なSUVデザインとしながらも、取り回しに優れたコンパクトなサイズ、広々としたキャビンや多彩な収納スペースなどを用意。

印象的なリヤコンビランプ
印象的なリヤコンビランプ

アセアン地域でのコンパクトSUVの使われ方に配慮され、荒れた路面でも安心のクラストップレベルとなる222mmの最低地上高が確保されています。

先述したように、路面状況に応じて選択できるノーマル、ウェット、グラベル、マッドの4つのドライブモードを設定。初採用のウェットモードでは、激しい降雨による冠水路でもハンドルが取られにくく、安定した走りが可能だそうです。

4つのドライブモードは、前左右輪の駆動力を調整して高い操縦安定性性を確保する「アクティブヨーコントロール(AYC)」、タイヤのスリップを制御するトラクションコントロール、エンジン制御、パワーステアリング制御が統合制御されることで、路面状況を問わず多様なシーンに対応できるそう。

また、同コンパクトSUVで初搭載のオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」は、アセアン地域のニーズに応えられるように開発されています。楽器、音響機器の開発から、ホールや劇場の音響設計まで手掛けるヤマハとの共同開発されたオーディオシステムです。リスニングルームである車両側に、最適な音質向上策が施され、スピーカーの性能を最大限に発揮させるとしています。

また、走行時は車速に応じて、音量だけでなく音質自体も補正する機能により、荒れた路面でも躍動感のある低音、輪郭のはっきりした中高音が楽しめるそうです。

ヤマハと共同開発された「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を採用する
ヤマハと共同開発された「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を採用する

チーフ・プロダクト・スペシャリスト(商品企画責任者)である伊藤雅寛氏は、「新型コンパクトSUVの開発にあたって、アセアン地域の路面条件を再現した国内のコースで、試験を繰り返しました。さらに、同地域で長期間に渡って徹底的に走行試験を行い、走行性能を磨き上げています。高品質な音にこだわって開発したダイナミックサウンドヤマハプレミアムの搭載にもご注目ください。三菱自動車らしい魅力の詰まった新型コンパクトSUVに仕上がっています」とコメント。

なお、新型コンパクトSUVのティザー動画と、ヤマハと協業したオーディオシステム「ダイナミックサウンド」のコンセプトムービーも公開されています。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

新型コンパクトSUVティザー動画
https://youtu.be/QZNmbBko-u8

「ダイナミックサウンド」コンセプトムービー(英語のみ)
https://youtu.be/nO1GcPOBY2w

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる