■販売会社での対応は、割り振られた受注台数が少なく、既存オーナー優先や抽選も!?
新型クラウンやプリウスなど、人気モデルの納期待ちが長くなっている中、トヨタの人気モデルをいち早く乗るのであれば、サブスクの「KINTO」を使う手もあります。プリウス、プリウスPHEVのプレス向け試乗会の際に担当者に話を伺った際は、「KINTO」向けに生産枠が確保されているそうです。たとえば、プリウスで半年以上待ちの場合でも「KINTO」であれば、Uグレードは、1ヵ月半〜2ヵ月程度で手元に届くそう(6月22日時点のトヨタのホームページによる)。
新型アルファード/ヴェルファイアが2023年6月21日(水)に発売されました。同じくトヨタのホームページには納期に関して、「詳しくは販売店にお問い合わせください」と掲載されています。オーダーした時期によるでしょうが、そもそも販売店で受注を受け付けているのか、受け付けていても1年待ち以上になるのかは不透明。
クラウンやプリウスの場合、既存オーナーを優先したり、抽選にしたりと販売会社によって対応が分かれているようです。新型アルファード/ヴェルファイアも同様の対応になりそうです。
なお、関東地方のある販売会社にうかがったところ、既存オーナーを対象に、今夏と今冬に納車される分、来年1月から夏くらいまでに納車される分に分かれているようです。初めてアルファード/ヴェルファイアを購入する場合は、受注できる台数に限りがあるため、「KINTO」が案内されるケースも多いそう。
「KINTO」のホームページには、納期のめどが掲載されています。新型アルファードの納期のめどは、ガソリン車は2~3ヵ月程度、ハイブリッド“Z”の場合は2~4ヵ月程度。ハイブリッド“Executive”は、6~9ヵ月程度と掲載されています。
新型ヴェルファイアは、ガソリン車が2~5ヵ月程度、ハイブリッド“Z Premier”が3~5ヵ月程度、ハイブリッド“Executive”が6~9ヵ月程度(6月22日時点)と掲載されています。納期が短いKINTOでこの程度ですから、通常の購入だと倍くらいかかっても不思議ではなさそうです。
新型アルファード/ヴェルファイアに早く乗りたいので、「KINTO」にしようという方も出てきそうです。
そこで、気になるのは料金。KINTOのサービスは、車両の代金をはじめ、自動車保険(任意保険)や自動車税、メンテナンス費などの諸費用も月額利用料に含まれています。任意保険が割高な若者や、頭金を用意できない場合で手軽に乗れるメリットがあります。
一方で、購入(ローンを含む)する場合よりも割高に感じられるケースもありそうです。もちろん、どれくらいの期間契約するのか、購入の場合も下取り車(買い取り含む)があるのか、任意保険料などにより異なってきます。
ほかにも「KINTO」は、見積もりから契約までの一連の手続きをオンラインで完結できるという特徴もあるため、販売店に何度か出向く時間がない人に利点があります。なお、KINTOは、まとまった費用を最初に必要としない「初期費用フリープラン」、解約金を支払うことなく、いつでも解約が可能な「解約金フリープラン」の2つのプランが用意されています。
KINTOでは、新型アルファードの「Z」と「Executive Lounge」、ヴェルファイアの「Z Premier」と「Executive Lounge」の取扱いをスタート。アルファードは、税込月額5万490円から、ヴェルファイアは税込月額6万3800円から利用できます。
また、KINTOでは、「モデリスタ」のカスタマイズパーツがパッケージ化されたアルファード/ヴェルファイアも選択できます。「モデリスタ」仕様のアルファードは、税込月額5万7310円から、ヴェルファイアは税込月額7万290円からとなっています。
(塚田 勝弘)