■25台限定の「カラム・ヴァンキッシュ25」をベースに
世界的デザイナーの一人、Ian Callum(イアン・カラム氏)は、アストンマーティン「カラム ヴァンキッシュ25」をベースとする派生ワゴン、「シューティングブレーク」のCGを披露、その発売を示唆しました。
イアン・カラム氏は、2005年に発表されたジャガー「XK」をはじめ、「XF」や「XJ」「XE」などのサルーン、2シータースポーツカーの「Fタイプ」、そしてSUVの「Fペース」「Eペース」などを手掛け、「近代ジャガーデザインの父」と呼ばれる人物です。
また2020年には25台限定の「カラム・ヴァンキッシュ25」を発表していますが、それをベースにシューティングブレークをCGで制作、それが生産される可能性をほのめかしています。
CGでは、クルマの下部は変更されていませんが、ルーフライン、サイドウィンドウ、およびリアクォーターパネルは、シューティングブレーク用に新設計されています。
側面ではBピラーがなく、フレームのないサイドウィンドウが、グランドツアラーのエキゾチックな外観を際立たせています。
ハイライトは間違いなく印象的なリアエンドでしょう。カスタマイズされたハッチは、LEDテールライトと統合されたスポイラーを装備するほか、傾斜したリアウィンドウ、バンパーから突き出た大きなディフューザーが見られ、クルマ全体の美的魅力が増しているようです。
これまでデジタルの世界で数え切れないほどのシューティングブレークを見てきましたが、それが現実になることはほぼありませんでした。
しかし、このCGはただの夢物語ではありません。すでに削除されたSNSで、このプロジェクトの実現性をファンから問われたイアン・カラム氏は、「多分」と答えています。
スイスを拠点とする「R-Reforged」と共同で開発された「カラム・ヴァンキッシュ25」は、大幅に再設計されたシャシーセットアップと、ボンネットの下のより強力な自然吸気V型12気筒に加えて、エクステリアとキャビン内に多数の特注コンポーネントをすでに備えていました。
これらは、潜在的なバイヤーからの十分な需要があれば、シューティングブレークのバリエーションでも実現する可能性があることを示唆しています。
果たして夢は実現となるのか、注目されます。