■ボディサイズがトヨタ「カローラ クロス」に近く、市場で最大のライバルに
中国・吉利汽車(ジーリー)が展開するBEVハイエンドブランド「ZEEKR」(ジーカー)は、現在ブランド初となるクロスオーバー「X」を開発中ですが、その欧州版の市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
現在ジーカーは、ボルボ、ポールスター、ロータスと並び、中国「ジーリー(吉利)」傘下に属しています。
これまでシューティングブレークの「001」、1000万円超えの巨大ミニバン「009」を発売しており、これがブランド第3弾となります。
ジーカーXは、すでにプロトタイプの画像が公開されているように、5ドアクロスオーバーSUVで、全長175.2インチ(4,450 mm)、全幅72.3インチ(1,836mm)、高さ61.9インチ(1,572mm)となっています。
これらの数値は、全長175.6インチ(4,460mm)、全幅71.9インチ(1,826mm)、全高64.8インチ(1,646mm)のトヨタ「カローラ クロス」に近く、市場でもライバルとなると思われます。
スウェーデンの凍った湖で撮影されたプロトタイプは、スリットヘッドライト、流線型のボンネット、フラッシュドアハンドルを装備。ダーククラスター内に収納されたLEDデイタイムランニングライトのセットは、通常はヘッドライトがあると思われる場所に配置されており、メインのヘッドライトはバンパーを横切る黒い水平ストリップの後ろに隠れているようです。
側面ではシャープなデザインラインと、後部が絞られているリアクォーターウインドウが特徴的です。 後部にはLEDライトバーとグロスブラック仕上げの下部バンパーセクションが確認できるほか、スポーティなルーフスポイラーも見てとれます。
市販型では、スマート「#1」や、ボルボ「XC30」を支えるジーリーの「SEA」プラットフォームを採用。最高出力268psを発揮するシングルモーター搭載モデルと、最高出力400psを発揮するデュアルモーター搭載モデルがラインアップされ、フラッグシップモデルでは、わずか3秒で100km/hに達します。
X市販型のワールドプレミアは4月の上海モーターショーで、欧州市場をターゲットに販売予定となっています。