■BMW「2シリーズ アクティブツアラー」でデビューした前輪駆動「FAAR」の進化版を採用
MINIは現在「クロスオーバー」(海外名:カントリーマン)の次期型を開発中ですが、そのフルエレクトリックバージョンとなる市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
クロスオーバー次期型に内燃機関エンジンが登場することはわかっていましたが、EV版をキャッチするのはこれが初です。
プロトタイプのフロントドアには「Electric Test Vehicle」(電気テスト車両)のステッカーが貼られ、後部には排気管が見当たらないため、EVであることは間違いないでしょう。
フロントエンドのカモフラージュは、1月に捉えた内燃機関クロスオーバーと酷似していますが、バンパー下部のエアインテークに、エンジン冷却のラジエターが欠けていることがわかります。
そのほか、ヘッドライトは現行型のスクエア調から刷新されており、独自デザインであることも確認、これは内燃機関モデルと共通となります。ディテールは、アウトラインはシャープに釣り上がり、内部上下にはLEDデイタイムランニングライトバーが配置されていることも初めてわかりました。
キャビン内では、 センターコンソールには大きな丸いスクリーンがあり、その下には分厚いスイッチがいくつかあるほか、楕円形のデジタルインストルメント クラスターが装備されます。
次期型は、BMW「2シリーズ アクティブツアラー」でデビューした前輪駆動プラットフォーム「FAAR」の進化版を採用。BMW「X1」「X2」第2世代モデルとの兄弟モデルとなります。
全長は200mm(7.5~8.0インチ)延長され、4.5m(177インチ)まで拡大し、MINI史上最大のボディサイズとなることが濃厚となっています。
EVパワートレインは、BMW「iX1」と共有、デュアルモーターの全輪駆動システムに電力を供給し、最高出力313ps・最大トルク494Nmを発揮すると思われます。
また、内部には64.7kWhのバッテリーパックを積み、航続距離は最大272マイル(438km)の範囲を提供してくれます。このシステム130キロワットでDC充電でき、29分で70%の充電が可能だといいます。
MINIクロスオーバー次期型は2023年内のデビューが予想され、EVバージョンはその半年後となるでしょう。同ブランドでは、もう一つのEVクロスオーバー「エースマン」を開発中ですが、ラインアップでは、エースマンの上に位置するEVクロスオーバーとなり、差別化されます。