7月15日にデビューする東武の新型特急車両スペーシアX、列車名も「スペーシアX」に

■東武鉄道のフラッグシップ「スペーシアX」とは

●東武日光行き・鬼怒川温泉行きで列車名を統一

東武鉄道は2月15日付のプレスリリースで、7月15日(土)から運転を開始する新型特急車両N100系スペーシアXの運行詳細を発表しました。

7月15日にデビューするスペーシアX(東武鉄道ホームページより)
7月15日にデビューするスペーシアX(東武鉄道ホームページより)
「スペーシアX」の時刻表(東武鉄道プレスリリースより)
「スペーシアX」の時刻表(東武鉄道プレスリリースより)

それによるとスペーシアXを使用した特急の列車名も「スペーシアX」となり、「スペーシアX1〜6号」が浅草〜東武日光間を運行。「スペーシアX7・8号」は浅草〜鬼怒川温泉間に運行するとしています。

また、「スペーシアX3・4・7・8号」は毎日運転。「スペーシアX1・2・5・6号」は木・金・土・休日に運行し、休日を除いた月〜水曜日は従来型の100系スペーシアを使用した「けごん7・20・25・38号」として運行します。

現在の東武特急のフラッグシップである100系スペーシア
現在の東武特急のフラッグシップである100系スペーシア

現在、日光・鬼怒川方面へ運行している特急列車は目的地別に列車名を分けていて、浅草を発着するスペーシアを使用した列車の場合、東武日光行きは「けごん」、鬼怒川温泉行きは「きぬ」となっています。

500系リバティを使用した特急も「リバティけごん」「リバティきぬ」というように、目的地別に列車名を分けています。

東武500系リバティは観光から通勤まで幅広く活躍
東武500系リバティは観光から通勤まで幅広く活躍

しかし、N100系スペーシアXの場合は、目的地に関わらず列車名を「スペーシアX」に統一しました。これは新型車両を大々的にアピールするのが狙いだと思われます。

●スペーシアXは設備も料金もフラッグシップ

N100系スペーシアXは、100系のスペーシアをグレードアップした車両と位置付けられています。

スペーシアXの各座席イメージ(東武鉄道プレスリリースより)
スペーシアXの各座席イメージ(東武鉄道プレスリリースより)

6両編成にはスタンダードシート・プレミアムシートに加え、特別座席としてコックピットスイート(定員7人)・コンパートメント(定員4人)・コックピットラウンジ(1・2・4人用)・ボックスシート(定員2人)を設定。合計6種類の座席となっています。

特急料金はスタンダードシートとプレミアムシートを設定。特別座席はスタンダードシート料金に設備別の特別座席料金を加えます。

スペーシアXの特急料金・運賃表(東武鉄道プレスリリースより)
スペーシアXの特急料金・運賃表(東武鉄道プレスリリースより)
スペーシアXのスタンダードシート
スペーシアXのスタンダードシート
スペーシアの座席
スペーシアの座席

浅草〜東武日光間で比較した場合、スペーシアXのスタンダードシート料金は1940円で、スペーシアの料金1360円(土休日1470円)よりも470〜580円のアップとなります。

デビューが待ち遠しいスペーシアX
デビューが待ち遠しいスペーシアX

しかし、スペーシアXは料金差以上に豪華さをアップさせているので、日光・鬼怒川温泉観光の魅力度がさらに増すと思います。スペーシアXのデビューはあと4ヵ月後です(2023年2月16日現在)。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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