マツダが北米で発表した「CX-90」3.3Lガソリン6気筒ターボに期待マシマシ【週刊クルマのミライ】

■マツダCXファミリーのグローバルフラッグシップが誕生

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マツダ・ラージ商品群の最大サイズモデルとなるCX-90。直列6気筒ガソリンターボと、2.5LエンジンのPHEVを設定する。

マツダファンならもうチェック済でしょう。同社の北米事業を統括する「マツダノースアメリカンオペレーションズ」が、新型ミッドサイズクロスオーバーSUV「MAZDA CX-90(マツダ シーエックス ナインティ)」を、現地時間の1月31日に初公開しました。

マツダが「ラージ商品群」と呼ぶ、新開発のFRプラットフォームに基づくモデルとしては、CX-60に次ぐ第二弾。北米市場向けのワイドボディを持つ、3列シートのクロスオーバーSUVです。

ちなみに、ラージ商品群としてはCX-60、CX-70、CX-80、CX-90の4モデルが予定されています。

CX-60(2列シート仕様)とCX-80(3列シート仕様)の主要導入市場は、欧州と日本。CX-70(2列シート仕様)と CX-90(3列シート仕様)の主要導入市場は、北米他とアナウンスされています。

●マツダ史上最強の3.3Lガソリンターボは340馬力

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3.3L直列6気筒ターボの最高出力340 hp、最大トルクは369 lb-ft。

マツダ・ラージ商品群のアーキテクチャにおける特徴は、エンジン縦置きのFRプラットフォームを採用しただけではありません。新プラットフォームに合わせて、直列6気筒エンジンを生み出しています。

CX-90のパワートレインとしては、マツダの量産ガソリンエンジンとして、史上最強のスペックを誇る3.3L直列6気筒ガソリンターボ(マイルドハイブリッド仕様)と、CX-60でもお馴染みの2.5Lガソリン4気筒エンジンのプラグインハイブリッドの2種類が設定されることが発表されたのです。

北米仕様におけるそれぞれのスペックは次の通り。

・3.3Lガソリンターボ
最高出力:340 horsepower(253.5 kW)
最大トルク:369 lb-ft (500 Nm)

・2.5Lプラグインハイブリッド システム性能
最高出力:323 horsepower(240.8 kW)
最大トルク:369 lb-ft(500 Nm)

※( )内の数値は筆者が換算したもの

●日本向けにも直6ガソリンターボを求む!

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日本仕様のCX-60で6気筒となるのはディーゼルだけ。ガソリンは2.5Lの4気筒NAのみとなる。

いずれのパワートレインを選んでも最大トルクは同じ値ですから、基本的なパフォーマンスは大差ない(厳密には重量差は影響しますが)といえます。

どちらか一方が上級扱いというのではなく、お好みでどうぞ的な商品企画といえるでしょうか。モーター駆動メインの電動化か、直列6気筒エンジンを味わうかで、ユーザーは決めればいいといえるかもしれません。

ところで、日本仕様のCX-60には、3.3Lディーゼルの直列6気筒エンジンが採用されていますが、ガソリンエンジンには直列6気筒の設定がありません。そう思うと、途端にCX-90の3.3L直列6気筒ガソリンターボが気になってきませんか?

日本のCX-60には、システム最大トルク500Nmのプラグインハイブリッドがあるのだから、パフォーマンス的には3.3Lガソリンターボは必要ない、とロジカルに考えることはできますが、それでも『マツダの量産ガソリンエンジンとして最高出力を誇る3.3L直列6気筒ガソリンターボ」を日本のユーザーが味わえないままでいるというのは、残念無念といえます。

はたして、マツダのラージ商品群アーキテクチャとして開発された、トルコンレスの8速オートマチックトランスミッションと、3.3L直列6気筒ガソリンターボの組み合わせは、どんなスポーティな味つけになっているのか。

それを日本のストリートで確認してみたいと希望するマツダファンは少なくないはずです。そうした声にマツダは答えてくれるでしょうか。

自動車コラムニスト・山本 晋也

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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