APOLLO 
■EQEやEQSとは異なり、「MMA」プラットフォームを採用
メルセデス・ベンツは現在、新型コンパクト・フルエレクトリック「EQAクーペ」を開発していますが、その市販型となる最新プロトタイプをカメラが捉えました。
プロトタイプを初めて捉えた時は「Aクラス セダン」後継モデルと見られていました。
しかし、CLAのようなクーペスタイルは、EVにとって空気力学に優れているアドバンテージがあり、1回の充電でより長い距離を移動することが可能なほか、6インチの高さのバッテリーパックを搭載したセダンは「見栄えがよくない」とされるため、実質CLAクーペの後継モデルとなる可能性がありそうです。
豪雪のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは、厳重にデザインをカモフラージュ。ボンネットとトランクリッドには分厚い偽装がほどこされ、ヘッドライトとテールライトはもちろんダミーコンポーネントです。また、後部バンパーには奇妙なエキゾーストパイプが取り付けられています。
市販型ではEQEやEQSとは異なり、「MMA」プラットフォームを採用。主に小型および中型のEV向けに開発されたプラットフォームですが、内燃エンジン車もサポートします。全長は185インチ（4.7m）と予想され、テスラ「モデル3」と同サイズになります。
同ブランドではコンパクトモデルを減らしていき、今後は収益性の高い高級モデルとEVに注力していくことを発表しており、EQAクーペは「エントリーラグジュアリー」クラスと呼ばれます。
MMAベースのモデルには、新しいインフォテインメントシステムを利用してコストを削減。これは「MB.OS」と呼ばれ、2020年代半ば頃、EVで最初に採用される予定です。
EQAクーペのデビューは2024年内と予想されますが、メルセデス・ベンツでは2024年から「EQ」ブランドを段階的に廃止していくと予想されており、そのため市販型は「EQ」の名称が使用されない可能性もありそうです。
