BMW初のフルエレクトリッククーペSUV「iX2」をキャッチ。クーペルーフの傾斜がすごい!

■メルセデス・ベンツとは異なり、共通の設計特性を持つ「FAAR」スケーラブルアーキテクチャー採用

BMWは現在、コンパクトクロスオーバークーペSUV「X2」次期型の開発に入っていますが、そのフルエレクトリックバージョンとなる「iX2」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

BMW iX2_003
BMW iX2 市販型プロトタイプ スパイショット

電動化に特化したBMWの「i」ブランドは、2020年に「X3」のEV版となる「iX3」を発表。その後「iX」を導入し、今年初めには「X1」のEV版「iX1」がワールドプレミアされており、iX2はブランド初となるフルエレクトリッククーペSUVとして誕生します。

BMW iX2_010
BMW iX2 市販型プロトタイプ スパイショット

豪雪のスウェーデン北部にある、同ブランドテストトラックで捉えたプロトタイプは、ダミーコンポーネントを多用し、フルカモフラージュされています。

しかし完全に閉じられたグリルを装備、ドアには「Electrified Vehicle」のステッカーを貼り、リアバンパーにエキゾーストパイプが見当たらないことから、このプロトタイプがフルエレクトリックモデルであることがわかります。

ライバルのメルセデス・ベンツは、EVモデルとICE(内燃機関)モデルにそれぞれ専用のプラットフォームを採用しますが、BMWでは共通の設計特性を持つ「FAAR」スケーラブルアーキテクチャーに載ります。

次期型では、X2と同様に先代より劇的に変化したクーペルーフを採用。よりスポーティさを増すとともに、ボディが拡大される可能性があります。

実は兄貴分のクーペSUV『X4』が終焉すると噂されており、その場合、X4の後継モデルの役割も担う可能性があるからと思われます。

BMW iX2_007
BMW iX2 市販型プロトタイプ スパイショット

キャビン内では、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと、10.7インチのインフォテインメントシステムで構成される曲面ディスプレイが確認できます。「iDrive8」システムの搭載など、他のBMWモデルが設定したトレンドに従うと予想されます。

ベースとなるX2次期型では、2.0リットル直列4気筒ターボエンジンをX1から流用、最高出力241ps・最大トルク400Nmを発揮。一方iX2では、シングルモーターの「eDrive20」(FWD)とデュアルモーターの「xDrive30」(AWD)という2つのパワートレインを提供するとみられます。

iX2のワールドプレミアは、2023年半ばと予想されています。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる