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■ただただのんびり、ひたすらほのぼの
自社技術でエンジンをカリカリにチューンしたり、思いのたけいっぱいに内外をカスタマイズしたり…このような熱いクルマたちがずらりとショー会場を占領するのが毎年のオートサロンですが、今年のオートサロン2023のスズキブースは、他社ブースの熱気とは無縁の、の~んびりほのぼのな雰囲気なのが特徴です。
![main](https://clicccar.com/uploads/2023/01/14/main-380x253.jpg)
今回のスズキブースのテーマは、「ぼくらは遊び心でつながれる」。
展示車はソリオ、スペーシアベース2台、ハスラー、スペーシアギア、エブリイワゴン、クロスビーの6機種…多くはキャンプや車中泊に役立つ販社オプションを装着したクルマの展示ですが、昨年2022年8月末に発売されたスペーシアベースにとっては初めてとなるオートサロンだけに、このスペーシアベースをいち押しするテーマ、ブース展示になっているのは当然でしょう。
というわけで、まずはそのスペーシアベースをご紹介。
●唯一の2台展示・ももクロとコラボのスペーシアベース
いまが旬のスズキ車を6機種並べた中にあって、唯一スペーシアベースだけは2台展示。
ただし「スズキの走る秘密基地」がコンセプトの割に? おもちゃやお菓子を持ち込んで過ごす悪ガキ穴蔵イメージとは無縁です。
それもそのはず、どちらの2台もカスタマイズはももいろクローバーZ(以下ももクロ)の4人のメンバーが2チームに分かれて手掛けたものだからです。
したがって、展示車のうちでも、4人の女性の手にかかっただけに、その仕上がりはまあおしゃれなこと。この2台のスペーシアベースばかりは、「わたしたちはおしゃれ心でつながれる」がテーマになっているといわなければなりません。
<「ももたまい」チーム作・スペーシアベース おしゃれキャンプ・車中泊仕様>
![spacia base 1 momo tamai oshare camp 1](https://clicccar.com/uploads/2023/01/14/spacia-base-1-momo-tamai-oshare-camp-1-380x253.jpg)
![spacia base 1 momo tamai oshare camp 2](https://clicccar.com/uploads/2023/01/14/spacia-base-1-momo-tamai-oshare-camp-2-200x133.jpg)
1台は、スペーシアベースXFをベースに、百田夏菜子さんと玉井詩織さんの「ももたまい」チームが仕上げた「おしゃれキャンプ仕様」です。
![spacia base 1 momo tamai oshare camp 3](https://clicccar.com/uploads/2023/01/14/spacia-base-1-momo-tamai-oshare-camp-3-200x133.jpg)
フロントシートバックを倒し、ライトバン登録車ゆえの薄いリヤシートのダイブダウン機構とマルチボード(標準装備)、リラックスクッション(販社オプション品)を活かしてリヤスペースを「基地化」。
車中泊Youtuberチキチキバンバンのサポートで広大な空間にブランケットを敷き、おしゃれなクッションやランプでデコレーション…なるほど、「車中泊仕様」には違いありませんが、ここは、ふだん過ごしたり寝たりしている自分の部屋の雰囲気をスペーシアベースにコピー&ペーストし、移動自在のもうひとつの部屋を造り上げたと解釈するほうがよさそうです。
<「あーにんれに」チーム作・スペーシアベース おしゃれカフェ仕様>
![spacia base 2 ahnin reni oshare cafe 1](https://clicccar.com/uploads/2023/01/14/spacia-base-2-ahnin-reni-oshare-cafe-1-380x253.jpg)
![spacia base 2 ahnin reni oshare cafe 2](https://clicccar.com/uploads/2023/01/14/spacia-base-2-ahnin-reni-oshare-cafe-2-200x133.jpg)
もういっぽうは、佐々木彩夏さんと高城れにさん「あーにんれに」のふたりがアレンジを施した「おしゃれカフェ仕様」のスペーシアベース。
![spacia base 2 ahnin reni oshare cafe 3](https://clicccar.com/uploads/2023/01/14/spacia-base-2-ahnin-reni-oshare-cafe-3-200x133.jpg)
活躍するのはやはりマルチボードで、車中泊仕様では3段階のうちの最下段にセットしてフラット化させるのに用いていたボードを、こちらは最上段にセットしてテーブルに。
インテリアトータルプロデューサー・MAKOさんアシストの下、リヤスペースを飾りたてる小物類でリヤスペースをおしゃれにコーディネートし、高原リゾートかペンションのおしゃれカフェのような仕上がりとなっています。
クルマを見る前に「登録上はライトバンのクルマ」と聞けば地味に思いがちですが、実車を見れば、ここまで雰囲気は変わるのかと思うほどの見映え。
もともと流行のアウトドアユースを狙って投入されたスペーシアベースですが、これらをより推し進め、おしゃれテイストをふんだんに取りこんだ姿にして見せてくれた、スズキの提案モデルでした。
この2台をアレンジし、車中泊やカフェタイムを楽しむ様子は、スズキホームページ内のスペシャルサイトにて公開されていますので、ももクロファンの方もそうでない方もぜひごらんあれ。
(文・写真:山口尚志)