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■中国からやってきた大注目のEVメーカー
中国発のEVメーカー、BYDのブースはふたつの意味で必見です。まず、間も無く販売をスタートする最新モデル「ATTO 3(アットスリー)」をはじめ、日本導入が確定している「DOLPHIN(ドルフィン)」「SEAL(シール)」という3モデルを実見できるのが理由のひとつ。そしてもうひとつが、超個性的なブースデザインです。
●ATTO 3は乗り込みも可能
バッテリーメーカーからスタートし、自動車業界へ参入後、わずか20年弱で巨人テスラさえ脅かす存在まで上り詰めてしまったEVメーカー・BYD。
ブースには「BYDとはいかなるものぞ」といった面持ちの来場者がひっきりなしに訪れています。
最も注目度が高いのは、やはり発売を目前に控えているコンパクトSUVのATTO 3です。
しかも展示車は、ドアを開けたり乗り込んだり、さまざまなスイッチを操作してみることが可能。この展示方法について、同社広報部の長井紀幸マネージャーは次のように説明します。
「まずは我々BYDのことを知っていただく、というのが一番の目的です。ですから、とにかくクルマに触れて、座って、実際にディスプレイの操作などをしていただいたりしたいと考えました」
2023年にいよいよ日本で乗用車販売を本格的にスタートするBYD。中国からやってきたEVメーカーの存在に興味や関心を示すクルマ好きも多い一方で、信頼関係を構築していくのはこれからという思いがあるそう。
●対面での販売、サービス対応にこだわる理由
「今回も、『そもそもどういうブランドなの?』『いつから、どこで買えるの?』といった質問をお客さまから頂戴しています」
BYDはこれからリアル店舗を全国へ順次展開し、対面での販売、サービス対応を行なっていくことを明らかにしています。
スマホひとつでクルマが買える時代に、あえて旧来的な販売店スタイルを採るのも、やはり「日本のお客さまとの信頼関係を構築する」ため。EVに対する不安、海外ブランドに対する不安などを、人と人とのコミュニケーションを通じて解消していこうとしているんですね。
もうひとつ、今回のBYD展示で必見なのが、ブース全体の世界観。東京の夜をイメージしたエキゾチックなブースデザインにくわえ、コンパニオンさん達の衣装やヘアメイク、さらにはポージングまでがとっても独創的なんです。
どこか近未来的、SF的なムード漂う不思議なブースは、「映え」る写真を撮るのにもうってつけな空間です。
(三代やよい)