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■生産が追いつかず、再び受注制限へ
2020年8月末の発売から2年が経過した時点で、一部改良と共に新グレード“Zアドベンチャー”と“GRスポーツ”が追加設定された、トヨタのコンパクトSUV「ヤリス クロス」。
スタイリッシュなエクステリア・デザインや、200万円台を中心とするリーズナブルな価格設定などで人気を博し、発売翌年の2021年にはHV・ガソリン仕様合計で約10.4万台(月販約8,700台)を販売。そのうちハイブリッド仕様が約7割を占めています。
さらに2022年に入ると、半導体不足を抱えながらも同年11月末まで約7.8万台(月販約7,090台)の販売を維持するなど依然好調で、ハイブリッド仕様が7割以上を占める状況でした。
●ハイブリッド仕様の納期は現在約1年の状況
ちなみに、トヨタ自動車が公開しているヤリス クロスの工場出荷時期目処(2022年12月20日時点)によると、納期は「注文後6ヵ月以上」となっています。
しかし「カローラ クロス」もそうですが、人気の高さに加えて半導体などの部品不足に伴う生産遅延から、需要が集中しているハイブリッド仕様は約1年に及ぶ納期を要している模様(ガソリン仕様も今秋の見込み)。
こうした状況から各種情報によると、同社は再びヤリス クロスの受注制限を計画しているようです。
●マイナーチェンジで内外装をアップデート
というのも、トヨタ自動車は2024年1月にヤリス クロスのマイナーチェンジを予定している模様。
ヤリス クロスはデビュー後、すでに約2年半が経過しているため、マイナーチェンジが計画されていても不思議ではありませんが、今後の受注制限はそのための生産調整とみられます。
同社は現時点で具体的な変更内容を明かしていませんが、内外装やパワートレーンが変更になる模様で、フロント周りではバンパー形状が現行よりも力強いイメージにリニューアルされる見込み。
ヘッドランプについても、先頃実施されたカローラのマイチェンと同様に、ランプ内部の意匠が変わると予想。
車両サイド周りでは、アロイホイールが新意匠となり、リヤ周りではLEDテールランプやリヤバンパーの意匠変更が中心になりそうです。
テールランプはより細く見せるため、ランプ上面にボディ色が追加される可能性も。
またインテリアでは、10.5インチのディスプレイオーディオや、12.3インチのフル液晶メーターを採用。安全面では、トヨタセーフティセンスのアップデートが予想されます。
一方、パワートレーンについては、新開発のリチウムイオンバッテリーや高出力モーターの採用により、システム出力を向上。HV仕様Zグレード(2WD)のWLTC燃費は30km/L台に向上する見込み。
どのみち納期が1年近くかかるのであれば、各種改良が織り込まれる新型をターゲットにしたいもの。
近年販売店では、新型発売の1ヵ月前頃から商談を開始するケースが定番化しており、新型「ヤリス クロス」の早期納車を狙うのであれば、本年2023年12月頃から販売店とのコンタクトを密にした方がよいかもしれません。
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【関連リンク】
ヤリス クロス
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