■すべてのグレードには、固定された金属製ハードトップを装備し軽量化
メルセデス・ベンツは現在、AMGから発売されている「GT」シリーズ次期型を開発していますが、その次期型に設定される3グレードの同時スクープに成功しました。
スウェーデン北部のレストランでドライバーが休憩中に撮影されたというプロトタイプですが、これらはすべてガソリンエンジンを搭載しているはずで、バックに見えるEV充電ステーションは気にしなくていいでしょう。
まず、黄色いプロトタイプは、後部の円形クワッドエキゾーストパイプから判断してAMG「GT 43」のようです。この仮定が正しければ、パワートレインはF1由来の電気排気ガスターボチャージャーを備えた、2.0リッター直列4気筒エンジンを搭載しており、6,750rpmで最高出力381ps・最大トルク480Nmを発揮します。
次はグリーンのテスト車両ですが、こちらはリアバンパーに充電ポートを配置、プラグインハイブリッドであることがわかり、AMG「GT 53」と思われます。
新型AMG C63の直列4気筒+電気モーターPHEVを流用している可能性がありますが、もともとコンパクトな「45」のために開発された「M139」エンジンを大型のAMG用に縦置きに配置、最高出力は671ps・最大トルク1,020Nmを発揮します。
固定リアスポイラーを装着したグリーンのプロトタイプは「GT 63 エディション1」の可能性が高いようです。その場合、パワートレインは4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを「SL 63 S」と共有、最高出力は585ps・最大トルク799Nmが予想されます。
3台すべてのグレードの市販型には、電動で折りたためるソフトトップの代わりに、固定された金属製ハードトップを装備、軽量化がなされます。
また、最新のSLは2+2レイアウトであるのに対し、GTは2シーターのままであると予想されています。前者は剛性の高いサスペンションとシャープなステアリングによるスリリングなドライビング体験を優先していますが、後者は乗り心地を重視した設定がなされるはずです。
AMG GT次期型のワールドプレミアは、2023年内にすべてのモデルが出揃うと予想されます。