■「ステア・バイ・ワイヤー」や「DIRECT4」を搭載
レクサスは現在、フルエレクトリックモデル専用のマニュアルトランスミッションを開発していますが、スーパースポーツ『LFA』後継モデルにその技術が搭載される可能性が高いことがわかりました。
同ブランドでは、EVコンパクトクロスオーバーSUV「UX 300e」にマニュアルトランスミッションを搭載したプロトタイプを制作しましたが、いよいよMTギアボックスを使用したレクサス EVスポーツカーの登場が迫っています。
そのモデルこそ「エレクトリファイド・スーパースポーツコンセプト」の市販型であり、「LFA」後継モデルと伝えられるモデルです。
エレクトリファイド・スーパースポーツは、2021年にワールドプレミアされたコンセプトモデルで、デュアルモーターを積み、0-100km/h加速2秒、航続距離700kmの動力パフォーマンスを持ちます。
注目は「ステア・バイ・ワイヤー」の採用です。すでに「RZ 450e」で初搭載されていますが、いよいよその本領が発揮されます。
これは従来の機械的接続ではなく、操舵を電子制御で行うもので、高速走行での直進安定性が向上し、スポーツカーにとって最適といえるシステムなのです。そのほか、全輪駆動システムの「DIRECT4」も採用、4輪それぞれが路面状況にアジャストしたトルクコントロールを実現します。
クルマ業界では、EVモデルへのシフトにより、メルセデス・ベンツ、アウディ、フォルクスワーゲンなど、ドイツハイブランドが続々とマニュアルギアボックスの廃止を発表、あるいは濃厚となっており、MTマニアを落胆させていました。が、ついにレクサスがEVマニュアル搭載モデルへ動くことで大きな期待が寄せられそうです。