■ボンネットフードの4個の膨らみは市販デザインか?
ヒョンデは現在、電動ハッチバック「アイオニック5」の頂点に君臨する「アイオニック5 N」を開発中ですが、その最新プロトタイプがニュルブルクリンクで高速テストを開始しました。
捉えたプロトタイプは、これまで装着していたクラッディングの多くが姿を消し、最終デザインが見えてきました。
フロントエンドでは、ベースモデルのフラットなボンネットフードとは対照的に、4個の膨らみが見てとれるほか、ヘッドライトクラスターの內部もわずかに変更されているように見えます。
また下部バンパーはエアインテークが拡大するなどアグレッシブなデザインに進化しています。
足回りでは、大径ホイールに大型ブレーキが装着され、リアエンドではバンパーに統合されたエアロコンポーネント、ディフューザー、そしてブーメラン型のエアアウトレットが配置されている模様です。
市販型では、「Kia EV6 GT」と800ボルト「e-GMP」アーキテクチャを共有。
後輪駆動と全輪駆動のバリエーションが提供されるほか、外部デバイスに電力を供給することも可能です。パワートレインは、デュアルモーターを搭載し、最高出力580psから620psを発揮、容量77.4キロワットのバッテリーを積むと予想されます。
「アイオニック5 N」のワールドプレミアは数ヵ月以内と見られます。日本市場導入は未定ですが、国内で発売されれば高性能モデルを持たないトヨタ「bZ4X」や、日産「アリア」などの国産EVにとって驚異となるに違いありません。