■ロサンゼルスで公開された「インプレッサRS」。その正体は?
つい数時間前(※日本時間11月18日16時現在)に、ロサンゼルスで公開された次期インプレッサの北米仕様車。日本での発売タイミングは明らかになっていませんが、メカニズムを共用する「クロストレック」のデリバリーが始まる来年(2023年)春くらいと考えて間違いないでしょう。
そんな次期インプレッサの概要を見ていてムムムッ!となったのが、「RS」なるグレード。北米においてもインプレッサの従来モデルから存在したわけではなく、次期モデルで新たに採用する仕様のようです。
気になるのは、通常のモデルとどこが違うかってことですよね。
まず外観。
「RS」オーナメントをフロントドアやバックドアにあしらい、18インチアルミホイール(標準車は16インチ)、ブラック塗装のフロントグリル、サイドスポイラー、ドアミラーなどが専用の仕立てだそうです。ブラックのアクセントは、日本で展開している「STI Sport」のインプレッサとかフォレスターと共通のコーディネートにも感じますね。
いっぽうでインテリアは、スバルによると「カーボン調インナートリムやレッドカラーのアクセントを施したシート、高質感な革を使用したステアリングホイールとシフトノブをあしらった専用インテリア」とのこと。カーボンにレッドのコーディネートはけっこう魅力。いいですねぇ。
まとめると、エクステリアは大径ホイールとブラックでスポーティなコーディネート。
インテリアは「ノーマルよりもスポーティかつ上質な仕立て」ということになりますね。
ますます「STI Sport」っぽい(笑)。
●ここが大事。実はエンジンが違う。だから動力性能が力強い
それだけを見ると、「なんだ、日本の『STI Sport』みたいな仕様じゃない?」と感じますが、実は「RS」と『STI Sport』には大きな差があるのですよ。
それは心臓。つまりエンジンです。
北米向けモデルのインプレッサは、標準車が2.0Lエンジンを積むのに対し、「RS」ではひとまわり大きな2.5Lエンジンを搭載。見た目と内装だけでなく、加速性能までしっかりと差別化されているというわけです。日本の「STI Sport」はパワートレインは普通のモデルと共通ですからね。それはちょっと…いや、かなりうらやましい。
というわけで、いろんな背景にはいっさい目を向けずに単なる希望だけで書いちゃいましょう。
日本で用意される次期インプレッサのスポーティ&上質グレードは、「RS」という名前でも「STI Sport」でもどちらでもいいから、2.5Lエンジンも用意してくれたらうれしいなあ…。
関係者の皆様、ぜひ前向きにご検討を。
(工藤 貴宏)