■カイエンで採用するエアスプリングに交換
ポルシェが現在開発中の911ハイライディングモデル、「911ダカール」最新市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、これまで同様にカモフラージュでディテールが隠されています。
今回注目されたのは、ラップごとに車高が明らかに異なることです。1枚目の画像では、コース上の同じ場所でかなり地上高が上がっていることがわかります。
これは、ポルシェが単にダカールに長いコイルスプリングとダンパーを取り付けて地上高を上げるだけでなく、コイルをSUVカイエンで採用するエアスプリングに交換していることを示唆しています。
911のステアリングホイールに取り付けられたロータリードライブモードセレクターをひねると、車両の高さが環境に合わせて自動的に調整される可能性がありそうです。街中でドライバーが車高を手動で上げることを可能にし、これが他の911よりも特別な911であることを誇示できるようにすることは間違いないといえそうです。
プロトタイプはフロントバンパー&リアバンパー周辺をカモフラージュしていますが、フェンダーエクステンションを装着し、トレッドがワイド化される可能性があるほか、ボンネットにはワイドインテークも見られます。
後部には、ダックテールスポイラーとは異なる、1980〜90年代の911ターボに取り付けられていた「ティートレー」と呼ばれるタイプのスポイラーが取り付けられていますが、これは最終コンポーネントである可能性もありそうです。
パワートレインは「911カレラ4」から3.0リットル水平対向6気筒ツインターボエンジンを流用、最高出力443ps・最大トルク528Nmを発揮すると予想されていますが、最新情報では、911ターボからエンジンを流用、最高出力は580psとも噂されています。
いずれにしても、駆動方式は全輪駆動で間違いないでしょう。
911ダカールのワールドプレミアは、11月16日、米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2022で予定されています。