■フェラーリ296 GTBと同様の形状ながら、よりセクシーに
異才デザイナーとして注目されるアレクサンダー・イムナゼ・バルディーニ氏は、「ミラノビジョンGT」と名付けられた新型スーパーカーを提案、デザインを提供してくれました。
同氏は、フェラーリやランボルギーニなど、既存のスーパーカーメーカーから考案しようとするのではなく、グランツーリスモやフォルツァなどのゲーム用のクルマを製造する、イタリア・ミラノに本拠を置く小さな会社が製造するかのようなモデルから着想を得たといいます。
フェラーリ296 GTBと同様の形状とプロポーションを備えていますが、紛れもなく際立っており、セクシーな魅力が滴り落ちています。
フロントエンドには、滑らかな曲線を描くスリムなヘッドライトを装備。スポーティなグリルも特徴的で、フロントブレーキ用の大きな冷却ダクトを備えています。また、リアへ流れるようなライン、滑らかなフロントウィンドウ、躍動的なサイドウィンドウが見てとれます。
側面では、フロントホイールアーチのすぐ後ろに大型のエアインテークを配置、シャープでワイドなサイドミラーや、ツートンホイールもインパクトがあります。
ハイライトはリアエンドのデザインでしょう。官能的なリアクォーターパネルは、スリムでシンプルなLEDライトバーに緩やかに流れ込んでいます。
バンパーには、センター出しのシングルエキゾーストパイプ、控えめなディフューザーを配置、油圧で作動するアクティブリアウィングを備えています。またV型8気筒エンジンを包み込むガラス製のエンジンカバーもスポーティさを引き立てています。
イタリア新興メーカーからオファーが届いても、不思議ではないレベルの完成度と言っていいでしょう。