■4つの電気モーター、50キロワットの水冷バッテリーを搭載
フォードは、2022年英国で開幕した「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にて「Pro Electric SuperVan」(プロ・エレクトリック・スーパーバン)を初公開しましたが、そのプロトタイプが公道テストを開始しました。
スーパーバンは、モータースポーツにインスパイアされたエアロと、シャシーのセットアップを装備。トランジットベースのミニバンですが、ほぼすべてのボディパネルはカーボンファイバーでカスタムメイドされています。
EVパワートレインは、4つの電気モーター、50キロワットの水冷バッテリーを搭載。最高出力は2000psを発揮し、0-100km/h加速は2秒以内と驚異的パフォーマンスを持ちます。
また、全輪にダブルウィッシュボーンサスペンションを配置、ブレーキはレーシング仕様となっています。
インテリアは取り除かれ、レーシングシート、ロールケージ、シンプルな計器ディスプレイ、タブレットのような大きなインフォテインメント画面だけになっています。
ドライバーは、ロード、トラック、ドラッグ、ドリフト、ラリーなどのモードが選択可能で、1つの車軸をロックし、もう1つの車軸を回転させるタイヤクリーニング設定もあります。
グッドウッドでのタイムは46.58秒で、スバルGLファミリーハックスターの46.20秒にわずかに及ばなかったですが、5番目に早い結果を残しました。
今回の公道テストが即市販化に結びつくとは断言できませんが、少なくともフォードがニュルブルクリンクで最速バンのレコードを狙うための可能性はありそうです。