■日本で発売されればトヨタ「bZ4x」や日産「アリア」には驚異?
ヒョンデの電動ハッチバック「アイオニック」に最強モデル「N」が設定されることが濃厚となっていますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
前回は市販型ボディを初スクープしましたが、今回はプロトタイプがさらに進化。ヘッドライトやテールライトなど、最終コンポーネントが初めて装着されています。
ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプはボディをローダウン。ボンネットには3つの長い隆起が見られますが、スタイル上なのか機能上なのかは不明で、最終的な生産車に搭載されるのかも明らかになっていません。
そのほかでは、際立つコーナーエアインテークを装備し、巨大フロントブレーキは冷却効果を高めるはずです。また、バンパー中央にはベースモデルと差別化される大型のメッシュインテークを備えるなど、かなりアグレッシブです。
足回りでは、膨らんだホイールアーチの中には大径ホイールに大型ブレーキディスク、赤いリアキャリパーを装着、グリップ力の高いピレリP Zeroタイヤを履いています。
後部では、中央にくぼみのある新しいルーフスポイラーを装備。ブレードには新しいギャップがみられ、高速安定性に役立つと思われます。またバンパーには初めてディフューザーが確認できます。
インテリアの画像はありませが、クルマをフィーチャーした以前のビデオでは、革製バケットシートを備えたテスト車両が示されており、ヒュンダイ「i30N」に似たキャビンが予想されています。
パワートレインは、起亜「EV6GT」から流用され、最高出力585ps・最大トルク740Nm発揮。また0-100km/h加速3.5秒、77.4kWhのバッテリーパックにより、1回の充電252マイル(405km)の強力な動力性能が期待できそうです。
また情報元によると、ヒュンダイはシャシーの強化とサスペンションの微調整にも懸命に取り組んでおり、ハンドリングが改善されているといいます
アイオニック5Nのワールドプレミアは今後数ヵ月以内と見られます。日本市場導入は未定ですが、国内で発売されれば、高性能バージョンを持たないベースモデルのライバル、トヨタ「bZ4X」や、日産「アリア」には驚異なるに違いないでしょう。