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■有効期間5年だけでなく、時間とお金の面でもメリットがいっぱい
無事故・無違反を重ねた“優良ドライバー”の証がゴールド免許です。ゴールド免許は有効期間が5年と長くなるだけでなく、様々な特典があります。
ここでは、どうしたらゴールド免許を手に入れることができるのか。そしてゴールド免許の特典を検証するとともに、運転免許証の種類や有効期間などについて紹介しましょう。
●帯の色は3色でも、区分は5つ
運転免許証は優良ドライバーの証である金色、一般ドライバーの青色、免許証取り立ての初回更新者の緑色の3色の帯で区分されています。
運転免許証の帯の色と有効期限は、道路交通法第92条の2の規定により、更新する人は更新の年の誕生日の40日前の日を起算日とした過去5年間。そして、新たに免許を取得する人や、すでに免許をお持ちの人が上位免許を取得する場合は、運転適性検査を受けた日から過去5年間、運転免許を継続している期間の交通違反や怪我のある事故の有無によって区分されます。
色は金色、青色、緑色の3色ですが、実は5つに区分されています。
●優良運転者:継続して免許を受けている期間が5年以上、かつ違反や怪我のある事故を起こしていない人が対象。帯の色はゴールド、有効期間は5年です。
●一般運転者:継続して免許を受けている期間が5年以上、かつ3点以下の軽微な違反が1回のみの人が対象。帯の色は青、有効期間は通常5年です。
●違反運転者:違反が複数回あるか、または怪我のある事故を起こしてしまった人が対象。帯の色は青、有効期間は3年となります。
●初回更新者:継続して免許を受けている期間が5年未満で、かつ違反や事故の有無が違反運転者講習の区分に該当しない人が対象で、免許証の帯の色は青、有効期間は3年です。これは緑帯の人が初めて更新するとこの初回更新者に該当します。
●新規更新者:初めて運転免許を受ける人で、帯の色は緑、有効期間は3年です。
ゴールド免許になると、有効期間が5年に延長される!と思っている人は多いですが、実は青でも有効期間が5年という人もいるのです。
ちなみに有効期間というのは、取得の日から3回目もしくは5回目の誕生日を迎えるまでの年数のことです。そして更新期間内に更新される場合、誕生日の前に更新手続きを行なっても、直後に迎える1回目の誕生日はカウントされません。
そして、免許証の帯の色と有効期限は、誕生日の40日前の日からさかのぼって5年間の交通違反や怪我のある事故などの全ての点数が反映されます。筆者も勘違いしていたのですが、更新の基準となる誕生日から5年さかのぼるわけではないので、あれゴールドのはずなのに、なぜか青…ということがあります。
また行政処分における、一定の条件を満たせばその後の点数を累積しない場合とは異なるので注意が必要です。違反運転者で免許証の有効期間が3年の方は、1回の交通違反や怪我のある事故が、2回の更新にわたって影響を及ぼしてしまう場合があるので注意してください。
●時間と更新費用、保険料もお得なゴールド免許
無事故・無違反を続けてようやく手にしたゴールド免許ですが、苦労して手に入れただけあって様々な特典があります。有効期間が5年になることは先ほど書きました。さらに、更新時の手数料がゴールド免許の人が受講する優良運転者講習は3,000円。一般講運転者習は、3,300円そして、違反・初回運転者講習は3,850円と割安になります。
そして、講習時間も優良運転者講習は30分。一般運転者講習の1時間の半分の時間で済みます。そして、講習を受ける場所も東京都の場合は、府中・鮫洲・江東の運転免許試験場だけでなく、神田・新宿にある運転免許センターのほか12の指定警察署で行うことができます。
また、自動車保険の保険料が安くなります。ゴールド免許保有者は無事故・無違反を重ね、過去5年間に違反やケガのある事故を起こしていない優良ドライバーということで、「事故リスクが低い」ドライバーと言えます。そのゴールド免許ドライバーに対して、ゴールド免許割引を採用している自動車保険会社もあります。
無事故・無違反を続ける優良ドライバーは、時間とお金を節約できる特典があると言えます。安全運転を心がけて、ゴールド免許獲得を目指しましょう。
(文:萩原 文博)