■環境性能と運動性能を両立する基盤技術「エンライトン」をトラック・バス用に初採用
ブリヂストンは、トラック・バス用スタッドレスタイヤの「W999」を2022年9月に発売します。
同スタッドレスタイヤは、環境性能と運動性能を両立する基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」をトラック・バス用タイヤに初めて採用し、氷雪性能と耐摩耗性を高次元でバランスさせています。さらに、耐偏摩耗性能を向上させたことで、環境面とコスト削減にも寄与します。
発売サイズは「11R22.5 16PR」「245/70R19.5 136/134J※」「275/80R22.5 151/148J」「295/80R22.5 153/150J(トラック用のみ/※)」4サイズで、価格はすべてオープン価格。なお、※サイズは写真とパターンが異なります。
「W999」は、タイヤの環境性能と運動性能を両立する「ENLITEN」技術が基盤になっています。様々な車両で、多様な路面に接するタイヤを開発してきた同社の「接地を極める」という強みが活かされて開発されたトレッドパターンの「トリニティコンタクトパターン」が採用されています。
「トリニティコンタクトパターン」は、氷雪路面での接地面の除水性を高める「トリプルオープンサイプ」をはじめ多くの技術が採用されています。
ブロック、サイプ溝の配置が最適化されて均一な接地を実現する「アドバンスドロッキング配列」、ショルダーブロックの変形を抑制する「ディフェンスショルダー形状」などの技術が採り入れられた新パターン。「W999」では同パターンを採用することで、従来品の「W910」から氷上加速性能を14%アップさせ、摩耗ライフを20%向上。偏摩耗量(ショルダーブロックの段差摩耗量)は、44%の低減を実現させたそう。
さらに、性能向上に伴い、従来品「W910」のシャーベット路面での高い性能はそのままに、氷上路面での効きを向上。
耐摩耗性の向上によりタイヤの交換サイクルが延びることで、環境面やコスト面に大きく寄与。加えて、耐偏摩耗性能の向上によりタイヤメンテナンス工数の削減にもつながるという美点も備えています。
氷上性能が向上したことで、これまで氷雪系スタッドレスタイヤを使っていた一部のユーザーなど、より幅広い使用条件に適しているのも特徴です。
(塚田勝弘)