■センターアームレストに操作系を集中配置
2022年6月14日、BMWのMPVである2シリーズ アクティブ ツアラーがフルモデルチェンジを受け、同日から販売が開始されました。デリバリー開始は、同年6月以降となっています。初代の2シリーズ アクティブ ツアラーは、2014年10月にBMWブランド初のFFモデルとしてリリースされ、広々したキャビンと468〜1510Lという広い荷室容量を備えていました。背の高いハッチバックとステーションワゴンを融合させたようなキャラクターが与えられています。
新型もファミリーユーザーをメインターゲットに据えていて、新型のボディサイズは全長4385×全幅1825×全高1580mm。なお、初代は全長4375×全幅1800×全高1550mmで、1550mの高さ制限のある機械式立体駐車場に入庫できましたが、新型は若干サイズアップされています。
新型のエクステリアは、八角形をイメージしたという、大型化されたキドニーグリルが目を惹きます。アダプティブLEDヘッドライトは、両サイドに流れるようにデザインされ、スポーティかつ押し出し感を強めています。
リヤビューは、ワイドでパワフルさを抱かせるデザインが特徴。排気口を車両下部に隠すことで、モダンでスタイリッシュなムードを放っています。スポーティでエレガントなサイドビューは、ドアハンドルをドアパネルと一体化させたフラッシュハンドルにより、空力特性にも配慮されています。
インテリア最大の特徴は、BMWのコンパクトモデルで初の「BMWカーブド・ディスプレイ」が特徴。メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させて大型化しながら、運転席側に傾けることで視認性、タッチコントロールの操作性を高めることができます。
また、シフトレバーが廃止され、センターアームレストに操作系をすべて配置したモダンなレイアウトも目を惹きます。センターコンソールには、Qi(チー)規格に対応するスマホなどの充電も可能。リヤシートは、大人3名が座れる空間が確保されていて、「40:20:40」の分割可倒シートの採用により、荷物に応じてラゲッジを有効活用できます。
さらに、後席に3人が着座してもスライド機構で最大で130mm前に出すことでラゲッジの奥行きを稼げます。ほかにも、背もたれを直角にすることでも荷室容量を90L拡大することができます。搭載されるパワートレーンは、1.5Lの直列3気筒ガソリン、2.0Lの直列4気筒ディーゼルの2本立て。前者は最高出力156PS(115kW)/5000rpm、最大トルク230Nm/1500-4600rpmを発揮し、後者は最高出力150PS(110kW)/4000rpm、最大トルク360Nm/1500-2500rpmという数値で、ともに7速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わされています。
そのほか、最新の先進安全装備やデジタルキーにも対応するコネクティビティの「BMWコネクテッド・ドライブ」、対話型インフォテインメントシステムの「BMW Intelligent Personal Assistant」、音声サービスの「Amazon Alexa」などにも対応しています。
新型になりボディサイズが拡大されたものの、高い居住性と積載性を備えた新型2シリーズ アクティブ ツアラー。存在感を増したエクステリア、先進性を備えたインテリア、先進安全装備の数々も魅力で、ファミリー層の日常使いからキャンプなどのアクティブな使い方まで幅広いニーズに応えてくれそうです。
●ボディサイズ:全長4385×全幅1825×全高1580mm
●価格
・ガソリンエンジンモデル
「BMW 218i Active Tourer」:418万円
「BMW 218i Active Tourer Exclusive」:447万円
「BMW 218i Active Tourer M Sport」:447万円
・ディーゼルエンジンモデル
「BMW 218d Active Tourer」:447万円
「BMW 218d Active Tourer Exclusive」:476万円
「BMW 218d Active Tourer M Sport」:476万円
(塚田勝弘)