■車内を直立したままカーゴエリアを移動
フォードが販売するフルサイズの商用バン「トランジット カスタム」に設定されるハイルーフ仕様をカメラが捉えました。
同社の欧州テストセンター付近で捉えたプロトタイプは、オプションで提供されるハイルーフを装備、かなり背の高いキャンピングカーの装いが確認できます。
フロントには刷新されたシャープなヘッドライト、グリル、コーナーエアインテークを装備。
高いルーフは、ベッドルーム、あるいは貨物スペースとして利用可能なほか、車内を直立したままカーゴエリアを移動することができます。
足回りでは、現在のモデルで採用されている5ラグ(ボルト穴)に対して6ラグホイールを装備、完全に新しいプラットフォームに乗っていることがわかります。
キャビン内には、2つのデジタルディプレイを搭載、分厚いブロック状のため、これが最終製品かどうかは不明です。また、専用のリビングルームスペースを配置、この高さを利用してホテル並みのラグジュアリー空間の提供も夢ではないでしょう。
フォードでは、ポップアップテントを持つキャンピングカー「トランジット ナゲット」も存在していますが、同市場により力を入れることになりそうです。従来のガソリン、ディーゼルモデルに加え、フルエレクトリック、およびプラグインハイブリッド(PHEV)のセカンドバージョンを提供。PHEVは性能がより強化されるといいます。
フォードは2020年6月、VWとの提携を正式に締結しており、トランジット次期型はVW「トランスポーター」次世代型とプラットフォームを共有することになります。
トランジット次期型のワールドプレミアは2023年で、同年前半にはトルコ・コジェリで製造される予定です。