■電動化は見送りで2.0リットル直列4気筒ターボエンジン搭載か
ホンダの主力モデル「シビック」のハードコアモデル「シビック タイプR」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
タイプR新型は4月、鈴鹿サーキットにてプロトタイプが2分23秒120のレコードを叩き出し、FF最速ラップタイムを更新したばかりです。が、いよいよニュルブルクリンクへプロトタイプを持ち込んだようです。
カメラマンによると、ホンダのガレージにはビデオやカメラを持った複数の日本人がおり、そのパフォーマンスを確認していたといいます。
激戦が繰り返される「ニュル最速FF市販車レコード」ですが、2014年に「メガーヌ R.S.トロフィーR」が7分54秒36でキングの称号を手に入れると、2016年には「ゴルフGTI クラブスポーツS」が7分47秒10で記録を更新しました。2017年4月には、シビックタイプRが7分43秒8の記録を打ち立て王座に着くと、その2年後の2019年4月にメガーヌR.S.トロフィーRが7分40秒1のレコードを叩き出し、現在ニュルFF最速市販車の座に君臨しています。
プロトタイプは、公式リークされている車両からほぼ変化はないようですが、フロントエンドには専用のグリル、スポーティなバンパー、フロントフェンダーベントを装備。側面では分厚いサイドスカート、足回りには赤い高性能ブレーキキャリパー、後部ではより大型のウィング、センターマウントトリプルエキゾーストパイプが確認できます。
キャビン内では、マイクロファイバーで包まれたスポーツステアリングホイール、赤いシートベルト、大幅に強化されたシート、6速マニュアルミッション用の金属製ノブが装備されます。
パワートレインは、2.0リットル直列4気筒ターボエンジンと電気モーターを搭載し、最高出力400psを超えるハイブリッドパワートレインとも噂されています。が、おそらく、電動化は見送られる可能性が高いと見られています。またリミッドスリップデフなどいくつかのパフォーマンスアップグレードなども提供されます。
シビック タイプR新型は、7月1日に米国ミッドオハイオ・スポーツカーコースでデモンストレーションを行うことが決定しています。