マセラティ新型SUV「グレカーレ」、新EVシリーズ「Folgore」設定へ

■アルファロメオ「ステルヴィオ」と共有する「ジョルジオ」プラットフォームを大幅に改良し採用

マセラティは3月22日、新型クロスオーバーSUV「グレカーレ」を発表したばかりですが、派生エレクトリックモデルとなる「グレカーレ フォルゴーレ」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。

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マセラティ グレカーレ Folgore 開発車両

イタリア語で「稲妻」を意味する「Folgore」(フォルゴーレ)は、マセラティの電動化モデルシリーズに与えられた名称です。

先日は2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」に設定することが発表されましたが、今後は同社のすべてのモデルに設定されていくことになります。

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マセラティ グレカーレ Folgore 開発車両

その2台のEVデュオ(グラントゥーリズモ&グレカーレ)をヨーロッパで同時撮影に成功しました。プロトタイプは完全にカモフラージュされていますが、ICEモデルと同じスタイルが確認できることからも、専用のEVプラットフォームに載らないことがわかります。

親会社のステランティスは、現在エレクトリックモデル用にいくつかの特注アーキテクチャを開発中ですが、フォルゴーレブランドのクロスオーバーは、アルファロメオ「ステルヴィオ」と共有する「ジョルジオ」プラットフォームを大幅に改良し採用します。

プロトタイプのフロントエンドには、「トライデント」の付いた開口部の少ないグリルを装備、後部にはエキゾーストパイプは見当たりません。また、ICEモデルと比較して地面に低い位置にあることがわかり、後部ディフューザーの下のバッテリーパックを保護する、余分なプラスチックカバーにより強調されています。

市販型では、デュアル電気モーターを搭載。全輪駆動を採用し、充電時間を大幅に短縮するために800Vのテクノロジーが採用される予定です。最高出力は不明ですが、グラントゥーリズモでは1,200psとも噂されており、グレカーレでもかなりのパワーが期待できるでしょう。

グレカーレ フォルゴーレ市販型のデビューは2023年以降となります。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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