■全輪駆動で特注のEVプラットフォームを採用、特大サイズのボディカラーグリルを装着
MINI「Paceman(ペースマン)」が、フルエレクトリックモデルとして市場にカムバックする可能性が高いことがわかりました。
ペースマンは、2011年のデトロイトモーターショーでワールドプレミアされ、2013年に発売されたクーペSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)で、初代ではクーパー、クーパーS、JCWをラインアップ、全輪駆動も設定されたモデルです。
同ブランドは昨年、フルエレクトリックメーカーになる前の2025年に最後の燃焼式自動車を発売すると発表。すでに推進技術を採用するための移行を開始しています。
EV化の中には2つのエレクトリック・クロスオーバーが含まれていますが、その1つが2016年に生産終了となったペースマンの復活だといいます。
英Car誌によると、2024年に全輪駆動で特注のEVプラットフォームを採用、「Paceman」のネームプレートを復活させる可能性があるといいます。
また、60kWhのバッテリーを搭載、キャビン内には巨大なフローティング・ラウンドスクリーンを配置するなど、次世代のミニクーパーとインテリアのレイアウトを共有。ルーフラインは先代のイテレーションほど荒っぽくなく、特大サイズのボディカラーグリルを装着すると予想されています。
MINIブランドは、自動車業界の今後数年間の変化に対応すべく、2030年までに燃焼車とEVを併売する計画を持っています。
バッテリー式自動車には多くのアドバンテージがあるのも事実ですが、大きく重いためMINIのラインアップのようなコンパクトモデルには不利な点もあります。それでも、テクノロジーの継続的改善より、MINIの移行は容易になっていくと予想されます。