お風呂も装備!ダイハツはアトレー&ハイゼット歴代モデルの軽トラ&バンが楽しい【東京オートサロン2022】

■軽自動車の可能性は無限大だ!

東京オートサロン2022・中エリアのホール6にブースを構えたダイハツ自動車。ロッキーやタントが好調だけに「どんなことやってるかなー」と行ってみると、ブース最奥には働くクルマ「ハイゼット」の歴代モデルがずらり。

東京オートサロンダイハツブース
中エリア・ホール6のダイハツブース

聞けばハイゼットは今年が誕生61周年だそうで、10世代に及ぶハイゼットを筆者も感慨深く眺めました。

個人的に気に入ったのは4代目(1971~1981年)。ボディが前後対称になっていて一瞬どっちが前だか後ろだか分からないフォルムが実にキュートです(フィアット600ムルティプラみたい)。

東京オートサロンダイハツブース
初代から現行まで計10台が並んだハイゼット

猫のひげが生えたようなフロントマスクから、当時は「ドラえもんハイゼット」と呼ばれましたが、途中軽自動車規格の排気量拡大(360>550cc)を挟んで10年も生産されたのですね。

このクルマと汗を流した商店や町工場の人たちの顔が浮かぶようです。

東京オートサロンダイハツブース
4代目ハイゼット。通称「ドラえもん・ハイゼット」
東京オートサロンダイハツブース
スクリーンにはどこかで見た人も(笑)

その歴代ハイゼットから後ろを振り向くと、ブース中央にはハイゼットの乗用モデルであるアトレーのカスタムモデルたちが並んでいます。

中でも圧倒的な存在感を放っていたのが、アトレー・デッキバンをベースにした「キャンパーバージョン」。ルーフテントを高々と張り上げて実に誇らしそうです。

●史上最小の4LDKを作った!

東京オートサロンダイハツブース
ダイハツ・アトレー・キャンパーバージョン

フロントマスクを見てみると、純正バンパーの下部を削ってアンダーガード風の樹脂パーツを追加。

フロントグリルとヘッドランプカバーも樹脂製ですが、これらには、本来傷防止のために塗られるチッピング塗装が施されており、独特のザラザラ感がタフな感じを強調しています。

車高の高さを強調するため、フォグランプの取り付け位置も純正よりも高めにオフセットしてあるようです。

東京オートサロンダイハツブース
リアデッキはお風呂! 外すこともできるそうです

ボディ後方に回ってみると、リアデッキ部分はなんとお風呂! ついにクルマでお風呂に入れる時代かと感無量です(笑)。

でもキャンプサイトでお湯に浸かったら、人が集まって出られなくなるかもしれませんね。

東京オートサロンダイハツブース
グリルやバンパー下部はチッピング塗装でタフさをアピール

アトレー デッキバン キャンバーバージョンのカスタマイズを担当したダイハツ・デザイン部の米山知良さんによれば、このキャンパーバージョンのコンセプトは「最小の4LDK」とのこと。

「行ったところが自分のリビング」というわけで、後席部分もあえてウインドウを塞ぎ(工具箱が収まっています)、小部屋感を出したそうです。

東京オートサロンダイハツブース
ルーフテントはGIワークス製

「時節柄旅行は遠慮しちゃうな……」と考える人も、このクルマがあれば、日本中を自宅代わりに動き回れることでしょう。

全長3400mm、全幅1480mm、全高2000mm。これが現在の軽自動車規格ですが、この中で実現できることは想像以上にたくさんありそうです。そんな軽自動車の可能性をアピールするダイハツブースでした。

【ダイハツ・アトレー デッキバン キャンバーバージョン】
ベース車両:ダイハツ・アトレー デッキバン
装着アイテム:
(エクステリア)
・オリジナルカラーオールペイント
・オリジナルラッピング
・オリジナルフロントバンパー/グリル(ドライビングランプ付き)
・オリジナルヘッドランプガード
・ルミレッズ製LEDイエローバルブ(フォグランプ用)
・ルームマウントLEDバー
・サイドスライドドアウインドウパネル(Rotopax製ストレージバック付き)
・TUFREQ製ルーフベースキャリア
・オリジナルリアハッチゲート
・オリジナルロールバー
・GIWORKS製ルーフテントオリジナルラッピング仕様
・GIWORKS製ルーフラック
・荷台マット<リバーシブルタイプ>(純正アクセサリー)
・D-SPORT製スポーツマフラーカッター
(インテリア)
・シートカバーセット(純正アクセサリー)
・インテリアパネルセット<オレンジ>(純正アクセサリー)
・オールウェザーマット(純正アクセサリー)
(足回り)
・オリジナルリフトアップサスペンション
・レイズ製15インチアルミホイール/トーヨーオープンカントリーRTタイヤ

(文と写真:角田伸幸

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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