アルピーヌは6点式ベルト取付用アダプターを標準装備するピュアスポーツカーからF1マシンまでを展示【東京オートサロン2022】

■強力なダウンフォースを稼ぐと同時に、空気抵抗を減らして最高速アップ!

海外ブランドながら、東京オートサロンには欠かさず出展している「ルノー」。そしてそのスポーツブランドである「アルピーヌ」。もちろん、東京オートサロン2022にもしっかりブースを構えています。

アルピーヌA110Sアセンション

近づくとまず目につくのが、青い「アルピーヌA110」。

まあ普通に売っているクルマだよね……と思いながら近づくと、なんだか雰囲気がちょっと違う。

フロントバンパーの下とテールゲート後方に、カーボンの部品がついているじゃないですか。

アルピーヌA110Sアセンションにはカーボンのアイテムが追加される

実はこのクルマは、「アルピーヌA110Sアセンション」という国内限定30台の特別仕様車。

スタイリングの付加物は、フロントバンパー下の「カーボンフロントスプリッター」、後方の「カーボンリアスポイラー」、そして(見えないけれど)スポイラーに合わせて車体底面の空気の流れを整える車体下部の「エクステンデッドアンダーパネル」の3点で構成されるエアロキットです。

フロントで60㎏、リヤ81㎏の追加ダウンフォースを発生する“しっかり効くエアロ”なのだとか。

といっても単にダウンフォースを生むだけでなく整流効果もあって、最高速度はノーマル「A110 S」の260km/hから275km/hへアップするのだそうです。

A110Sアセンションのタイヤはミシュラン「パイロットスポーツ カップ2」

ダウンフォースも稼ぐのに空気抵抗を減らして最高速がアップするとはさすがです。

その強力なダウンフォースを生かすのが、ノーマルモデルより溝が少なくて接地面積の広いハイグリップタイヤ。

フロント215/40R18、リヤ245/40R18サイズのミシュランの「パイロットスポーツ カップ2」で、コーナリングスピードを稼ぐというわけです。

サーキット走行向けのハイグリップタイヤです

ちなみに、室内には他仕様にはない特別装備として6点式のシートベルトを取り付けるための「ハーネスアダプター」も標準装備。

バケットシートで強靭なホールド性を約束

シート座面には”股ベルト”を通すためのスリットも設けられています。

やりますねアルピーヌ。ちなみに価格は1059万円です。

座面には”股ベルト”を通すためのスリットが設けられている

そしてその脇にあるフォーミュラーカーは、もちろんF1マシン。

2021年モデルの「アルピーヌA521」です。F1マシンをこんなに近くで見られるチャンスもなかなかない機会ですね。

F1マシンも間近で見られる

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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