■パワートレインは、「296GTB」のV型6気筒ツインターボPHEVか
フェラーリは、ブランド史上初となるクロスオーバー「プロサングエ」を開発していますが、そのプロダクションモデルをカメラが初めて捉えました。
プロサングエ開発車両は、2018年に「GTC4ルッソ」のテストミュールが初めて目撃されました。その後2020年後半からはマセラティ「レヴァンテ」のボディをまとって出現するなど、これまで数年間にわたりスクープしてきましたが、ついに生産型ボディのスクープに成功しました。
捉えたプロトタイプは、韓国車のように布やクラッディングで完全カモフラージュ。しかし、ロングノーズ、正面が下向きに下がる湾曲したフード、コンパクトでシャープなヘッドライト、大型のエアインテークを備えるバンパーの一部などが確認できます。
またクーペスタイルのルーフライン、従来のSUVより比較的低い最低地上高などが見てとれることから、典型的SUVではなく、クロスオーバー機能を備えた、パフォーマンス指向のハイライディングスポーツカーが予想されます。
リヤエンドは鋭いシルエットを持ち、バンパー両端からはデュアルエキゾーストパイプが出ているほか、パイプ下にはディフューザーが装備されています。キャビン内では、トリムを備えるステアリングホイール、デジタルインストルメントクラスタ、円形レジスターなどが確認できます。
パワートレインは、最高出力818ps・最大トルク740Nmを発揮する「296GTB」のV型6気筒ツインターボPHEVが流用される可能性があるほか、V型8気筒は「SF90 Stradale」ハイブリットが供給されると噂されています。
そしてフラッグシップモデルのV型12気筒バージョンでは最高出力800psを発揮、全輪駆動、車高調整機能付きサスペンションなどを装備し、世界最速のハイライディングモデルの1つとなると思われます。
フェラーリ初となるクロスオーバーの登場は2022年内と予想しています。