■シングルモーター+後輪駆動、およびデュアルモーター+全輪駆動のバリエーション
BMWは現在、欧州Eセグメントのベンチマークと言える「5シリーズ」ファミリー次世代型を開発していますが、シリーズ史上初となる、オールエレクトリックモデル「i5」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
初めての公道テストに現れたプロトタイプは、内燃機関モデルと識別が難しいですが、フロントドアとリアバンパーに「Electric Test Vehicle」(電気テスト車両)のデカールが貼られているほか、後部にエキゾーストパイプが見当たらないため、オールエレクトリックモデルで間違いないでしょう。
注目は「X8」「X7」改良型、そして「7シリーズ」改良型、および電動「i7」などで採用が濃厚な上下二段のスプリットヘッドライトが採用されるかは不明ですが、プロトタイプを見る限り、シングルヘッドライトが装備されそうです。
またフードとバンパーに溶け込んでいるように見えるグリルは、かなりワイドではありますが、縦に巨大化はされてない様子もうかがえます。
ヘッドライトは、フードの輪郭に沿ってシャープなデザインに新設計され、側面ではフラッシュドアハンドルが装備されています。またトランクリッドがゆるやかに傾斜しているのも特徴的で、前世代5シリーズとの違いが明白になっています。
キャビン内では、i4でみられる12.3インチのドライバーディスプレイと14.9インチのインフォテイメントを備えたデュアルスクリーンセットアップを採用、キャビンが完全に刷新されるはずです。
次世代5シリーズは、BMWの「CLAR」プラットフォームに乗り、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、プラグインハイブリッド、そしてフルエレクトリックで提供されます。ICEモデルでは、直列4気筒、および直列6気筒エンジンにマイルドハイブリッドが組み合わされると予想されます。
一方フルエレクトリック「i5」では、70kWhから100kWhの範囲のバッテリーパックを備えるシングルモーター+後輪駆動、およびデュアルモーター+全輪駆動のバリエーションがラインアップされるほか、最強「i5M」では、システム合計出力750psを発揮するトリプルモーターを搭載すると噂されています。
5シリーズ次世代型のデビュー時期は明確ではありませんが、2022年後半と予想されています。