アウディの新型電動SUV「上海」、市販型プロトタイプの最終デザイン見えた!

■上下2段のスプリットタイプ、ハイビーム用マトリックスLEDはオプション設定か?

アウディが開発中と見られる新型電動クロスオーバーSUV『Q5 e-tron』(仮称)市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

同モデルは上海モーターショー2021で公開された『コンセプト Shanghai』の市販型としてデビューを飾ります。

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アウディ Q5 e-tron 市販型プロトタイプ

ドイツ市街地でキャッチしたプロトタイプは、これまでで最もカモフラージュが削ぎ落とされています。

フロントエンドには上部にダイナミックターンシグナルを兼ねるLEDデイタイムランニングライト、下部にはロービームとハイビームを垂直に積み重ねたメインドライビングライトを配置する、市販型のスプリットヘッドライトが初めて装着されました。

おそらくハイビーム用マトリックスLEDはオプション設定となるはずです。また従来のグリルに代わり、密閉されたパネル、縦スラットを備える水平インテークが確認できます。

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アウディ Q5 e-tron 市販型プロトタイプ

ルーフラインは「ID.6」のように比較的フラットで、より広い後部シートを好む中国の顧客をターゲットにしていることがわかります。

サイドでは、流行のフラッシュドアハンドルを採用しておらず、「e-tron GT」同様にクラシックタイプにこだわっています。

リヤエンドでは、ハンチテールゲート、広いV字型ナンバープレート領域、それらを接続するスリムなライトバンドを備えるテールライトを装備、スキッドプレートにはエンボス加工された「e-tron」ロゴが刻印されます。

市販型では、「ID.4」と同じ「MEB」プラットフォームに基づいていますが、全長は4,876mmとID.4より拡大、「ID.6」と同じサイズとなるほか、6シートと7シートレイアウトが提供されることが濃厚です。

キャビン内の画像では、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと、11.6インチのインフォテインメントスクリーンを搭載する「Q4 e-tron」と非常に似ていることがわかります。

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アウディ Q5 e-tron 市販型プロトタイプ

市販型では3つのバージョンが提供されると思われます。

エントリーレベルの「35e-torn」はシングルモーターで最高出力180psを発揮、上位モデル「40e-tron」は最高出力204psを発揮します。

トップモデル「50e-tron」ではデュアルモーターを搭載、全輪駆動により最高出力は299psを発揮すると予想されます。

Q5 e-tronは11月19日に開催予定の広州モーターショーでデビューすると思われ、北米とヨーロッパの顧客は代わりに「Q6 e-tron」が用意されています。

こちらは、ポルシェ「マカン」次世代フルエレクトリックモデルでも採用予定の「PPE」プラットフォームを共有します。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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