日本人初の電報発信/課金制ゲーム「ウルティマオンライン」発売/日産初のFF車チェリーデビュー!【今日は何の日?10月17日】

■オランダで日本人医師が電報を発信、日本初の課金型オンラインゲーム発売

電報のイメージ
電報のイメージ

1867(慶応2)年10月17日、オランダに留学中だった伊東玄伯医師が、アムステルダムの友人の赤松大三郎に「明日お訪ねするからお待ちください」という、日本人初の電報を打ちました。電報は、1832年にロシアのパヴェㇽ・シリンによって発明され、日本では1869年に東京-横浜間で初めて導入されました。電話が普及するまでは、緊急の連絡手段として電報が使われていましたが、現在は冠婚葬祭における祝電や弔電ぐらいしか使われなくなりましたね。

また1997(平成9)年のこの日、日本初となる課金制の多人数参加型オンラインRPG「ウルティマオンライン」の発売が始まりました。3ヶ月前に米国で先行発売されて大ヒットし、日本の発売ではソフトを求めて多くの人が集まりました。その後のオンラインPRGの発展に大いに貢献しましたが、当時は定額制でなく課金制だったので、長い時間遊ぶとそれだけ多額の料金を請求されてトラブルになることが多々あったそうです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●サニーのワンランク上を狙った小型車FFチェリー登場!

1970(昭和45)年のこの日、日産から人気大衆車「サニー」よりワンランク上の小型車として「チェリー」が発売されました。軽量コンパクトな小型車を実現するための注目技術であった横置きエンジンのFF方式を、日産で初めて採用した期待のモデルでした。

1970年発売のチェリー・4ドアセダン
1970年に発売されたチェリー・4ドアセダン
1970年発売のチェリー・4ドアセダンの後ろ外観、アイラインウィンドウと呼ばれたリアピラーが特徴
チェリー・4ドアセダンの後ろ外観。アイラインウィンドウと呼ばれたリアピラーが特徴

スタイリングは、トランクを持ったセミファストバックの2ドア/4ドアセダン、アイラインウィンドウと呼ばれた個性的なウェストラインからCピラーへのラインが特徴で、1971年にはリアクォーターのロングテールが特徴のクーペが追加されました。ボディ構造は、基本モノコックながらサブフレームを使用して静粛性と安全性を向上、インテリアには独立したインパネが配備されるなど、サニーよりもワンランク上の質感を実現していました。

1970年発売のチェリー・4ドアセダン、シックにまとめられたシート
チェリー・4ドアセダンの室内。シックにまとめられたシート

エンジンは、コスト削減のためサニーの1.0L&1.2L直OHVを横置きに変更して流用、トランスミッションは3速と4速MTが用意されました。ボディの軽量化が図られているので最高速度は140km/hに達し、高速走行にも対応できる動力性能が確保されていました。

1971年発売のチェリークーペ、超個性的なロングテール
1971年発売のチェリークーペ。超個性的なロングテール

個性的なスタイリングのクーペは、1.2L SUツインキャブのエンジンを搭載し、そのスポーティな走りで若者の注目を集めました。しかし、日産初のFFは操縦性のクセが強く、全体として販売は伸びませんでした。個性が強すぎたスタイリングも、一般ユーザーには受け入れにくかったようですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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