■グリルはメッシュと組み合されたシングルスラットに刷新
フォルクスワーゲン(VW)は現在、コンパクト・クロスオーバーSUV「T-Roc」ファミリーの改良型を開発しています。
これまでベースモデル、カブリオレのプロトタイプをスクープしてきましたが、ついに最強モデル「R」のプロトタイプをカメラが捉えました。
現行型となる初代T-Rocは2017年に発売、「R」は2019年に初めて設定されており、どちらもこれが初の大幅改良となります。
ヴォルフスブルクにある、VW本社近くの田園地帯で捉えたプロトタイプは、2本の水平スラットがメッシュと組み合わされたシングルスラットに置き換えられているほか、より厚いクロムストリップで覆われています。
また、スリムになったヘッドライト、大きなコーナーエアインテーク、垂直に配置されたLEDデイタイムランニングライトなども確認できます。
バンパーの垂直インレットが大きくなったようにみえるリアエンドでは、LEDテールライトのグラフィックや、バンパーが新設計されているようです。「Rライン」と最強「R」の違いは、アクラポビッチのディフューザーとクワッドエキゾーストパイプを装着している点です。
キャビン内の画像はまだありませんが、VW最新のインフォテインメントと、幅広い利用が可能な運転支援システムを備えた、デジタルコクピットが期待されています。
現行型のパワートレインは、最高出力300ps・最大トルク400Nmを発揮する2.0リットル直列4気筒TSIエンジンを搭載、7速DSGデュアルクラッチオートマチックトランスミッションを介して4輪すべてに動力が送られます。
また、よりハードなサスペンション、より強力なブレーキも特徴です。改良型では、「ゴルフR」が搭載する、より強力な2.0TSIバリアントを搭載する可能性があるといい、その場合、最高出力319ps・最大トルク420Nmを発揮します。
T-Roc改良型は2022年春、あるいは夏にデビュー予定で、Rは2022年秋以降と予想されています。