ボルボXC60がマイナーチェンジ。Googleの「Android」ベースの新インフォテイメントシステムを採用

■内外装をリフレッシュし、先進安全装備も強化

XC40とともに、ボルボSUVの中核を担うXC60が、2021年9月1日にマイナーチェンジを受け、同日発売されました。

内・外装がリフレッシュされた新型XC60。見どころは、Googleの「Android」ベースの新しいインフォテイメントシステムが装備されています。

ボルボXC60
マイナーチェンジを受けたボルボXC60のエクステリア

今回、新たに装備されたGoogle搭載のシステムは、クルマのインフォテインメントのあり方を再考したという意欲作。

ユーザーフレンドリーなインターフェースが特徴だそうで、Googleアプリ/サービスはGoogleアシスタントによる自然で直感的な音声操作、Googleマップによるスムーズなカーナビ、Google Playストア経由でダウンロード可能なアプリの利用が可能で、スマホやタブレット感覚の操作性、アプリにより機能性を高めるとしています。

ボルボXC60
Androidベースの新インフォテイメントシステムを採用

また、Googleアシスタントを使えば、運転に集中したまま、声で様々な機能をコントロールすることができます。温度調節や目的地の設定、音楽やポッドキャストの再生、メッセージの送信や、そのほかのGoogleアシスタント対応デバイスの操作まで、ドライバーはハンドルから手を離さずに行うことができます。

さらに、この新インフォテイメントシステムには、新たに「Google Apps and Services (Google アプリ/サービス)」と、緊急通報サービスや故障通報サービスなどと連携する「Volvo Cars app(テレマティクス・サービス/ボルボ・カーズ・アプリ)」が採用されています。

「Volvo Cars app」には、緊急通報サービス、故障通報サービス、盗難車両検索機能、ドライビング・ジャーナル(ドライブログ自動作成機能)、ヴィークルダッシュボードモニター(車両情報確認機能)、リモートドアロックおよびアンロック機能、エンジンリモートスタートが含まれています。

ボルボXC60
車内のディスプレイがAndroidベースのスマホ化、タブレット化する

ほかにも、自慢の先進安全装備もさらなるアップデートが図られています。追加された「先行車発進告知機能」は、前方車両が発進してもドライバーが気がつかないと、センターディスプレイにシンボルとメッセージを表示する機能です。また、駐車時などの後退時、10km/h未満のときにブレーキを介入させ、障害物との衝突の回避をサポートする「リヤ衝突回避被害軽減ブレーキシステム」も新たに採用されています。

エクステリアのリフレッシュでは、フロントグリル、フロントバンパー、リヤバンパー、各グレードのアルミホイールに新デザインを採用。ボディカラーに、新色の「サンダーグレー」 、「プラチナグレー」「シルバードーン」が追加設定されています。

ボルボXC60
新型ボルボXC60のサイドビュー

インテリアでは、新インフォテイメントシステムの採用により、ドライバーディスプレイ(メーターパネル)、センターディスプレイ(タッチパネル)の HMI(ヒューマン・マシーン・インターフェイス)画面デザイン、操作性、機能などが刷新されています。

搭載されるパワートレーンは、優れた効率性と環境性能を両立する48Vハイブリッドモデルの「B5」、電動スーパーチャージャーを搭載する高出力な「B6」、プラグインハイブリッドの「T8」が用意されています。

ボルボXC60
エクステリアのリフレッシュも受けている

なお、XC60のマイナーチェンジに伴い、特別仕様車の「XC60 T8 Polestar Engineered」が40台限定(先着順)で設定されています。「Polestar Engineered」は、前輪をエンジン、後輪をモーターで駆動する同ブランド独自のプラグインハイブリッドをベースに、ポールスター社によるチューニングが盛り込まれています。

参考出力は333ps/430Nm(+87ps/240Nm)の圧倒的なパワーと、プラグインハイブリッドパワートレーンによる環境性能を両立。シャーシには、専用装備のOhlins(オーリンズ)製の「DFVショックアブソーバー(22段階調整)」が採用されるほか、ドリルドベンチレーテッドディスクタイプのブレーキローター(フロント400mm)とAkebono社の製6ピストンフロントブレーキキャリパー、専用の内・外装デザインをまとっています。

ボディカラーには、新たに「サンダーグレー」が採用されています。

価格は、「XC60 B5 AWD Momentum(モメンタム)」が649万円、「XC60 B5 AWD Inscription(インスプリクション)」が749万円。「XC60 B6 AWD R-Design」が809万円。

「XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression」が844万円。「XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription」が959万円。特別仕様車の「XC60 T8 Polestar Engineered」が1034万円です。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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