関東大震災が発生/第1回芥川賞・直木賞/マツダのユーノスロードスターがデビュー!【今日は何の日?9月1日】

■関東大震災が起きた、今日は「防災の日」

防災の日
防災の日

1923(大正12)年9月1日午前11時58分、相模湾近傍を震源地とするマグニチュード7.9とされる大地震が関東地方一帯を襲いました。東京では、震度7の振幅14~20cmの激しい揺れが約1分間続き、死者・行方不明者は14万2800人以上、家屋全半壊25万戸以上という未曽有の大災害となりました。これを教訓に、9月1日は「防災の日」に制定されています。日本は地震大国。いざという時のために心の準備と備え(防災グッズ)は万全にしておきたいですね。

また1935(昭和10)年のこの日、当時の文藝春秋社の菊池寛社長の呼びかけで、芥川龍之介賞と直木三十五賞が設けられました。年に2回、日本文学振興会によって選考され、受賞作品はそれぞれ別々の選考委員(現在は9名)の合議によって決まります。芥川賞は純文学の新人に与えられる文学賞、直木賞は基本的に中堅以上の作家による大衆小説に与えられる文学賞です。有名作家への道が開ける登竜門ですが、太宰治と三島由紀夫、村上春樹氏は受賞していません。2015年上半期に、芸人の又吉直樹氏が「火花」で芥川賞を受賞して話題になりましたね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●コンパクトオープンの名車、マツダからユーノス・ロードスターがデビュー!

1989(平成)年のこの日、現在もマツダで継承されているコンセプト「人馬一体」をベースに開発された「ユーノス・ロードスター」がデビューしました。ユーノスは、同年に新設された高級車などのスペシャルティカーを扱うマツダの販売チャンネルの名称です。

1989年発売のユーノスロードスター
1989年発売のユーノス・ロードスター
1989年発売のユーノスロードスター(Rear View)
1989年発売のユーノス・ロードスター(Rear View)

ロードスターの開発陣が目指したのは、スポーツカーらしい軽快な走りのための軽量化とコンパクト化の実現でした。エクステリアとインテリアのデザインは、能面をモチーフにした和のテイストを生かして新時代のスポーツカーをアピール。丸目のリトラクタブルヘッドライトとリアコンビネーションランプは、デザイン性と機能性を両立させて高い評価を受けました。エンジンは、あえてターボを使わず最高出力120PSを発揮する1.6L DOHCを縦置きにし、FR駆動を採用。さらに重量をできる限り車体中央に集中させ、レスポンスに優れたハンドリングと俊敏な走りを実現しました。

1990年に追加されたVスペシャルの内装
1990年に追加されたVスペシャルの内装

ユーノス・ロードスターは、久しく途絶えていた2シーター・ライトウェイトスポーツの火付け役として、国内外で大ヒット。発売前の予約段階で大量のバックオーダーを抱えるほどの大人気となり、翌年1990年にはAT車を追加設定して、その年の販売台数は2万5000台を超えました。このロードスターの成功を受け、トヨタの「MR-S」やホンダの「S2000」などが登場、低迷していたライトウェイトスポーツカー市場が活気を帯びました。

1989年に発売されたユーノス・ロードスターのシート
1989年に発売されたユーノス・ロードスターのシート

2019年にデビュー30周年を迎えましたが、初代NAに始まり、NB、NC、現在のNDまで4世代で進化を続け、変わらず多くのファンを魅了しています。ロードスターと聞けば、世界中の誰もがコンパクトなオープンカーの姿を思い浮かべるほど、その存在感は絶大ですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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