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■50代の今だからこそできること、やるべきこととはバイクに乗ることだ!
●43年前に作られたバイクがまだ発売されてる!?
こんにちは。クリッカー編集長の小林です。これはニュースでもなんでもありません。良く言えばコラム、エッセイでしょうか。ですので、普遍的なものではない前提でお気に召せば読んでいただければと思います。
さて、五十代半ばともなると、そろそろ人生の終着点の前にやっておくべきことを考えるようになります。
旅行なんかはもう少し先でもなんとかなるでしょう。足腰が弱ったとしても、かなりの場所まで何らかで行くことはできる世の中です(コロナの影響は将来収まっているとしてですが)。美味しいものを食べる、なんてのも、まだまだ先までできるんじゃないでしょうか。
問題はもっとフィジカルな部分に関係するところです。運転はどうでしょうか?
だんだん目が見えにくくなる、耳が聞こえなくなる、反射神経が鈍くなる、とっさの判断力が衰える、腕力が低下する、脚力が衰退する、長時間の運転が辛くなる、振動が腰に響く、運転に自信がなくなる、ドライブが苦になる…これはイカン!
スーパーカー世代としては、一生に一度は重いクラッチとノンパワーステアリングのランボ、フェラーリ、ポルシェに乗ってみたいと思うんですよね、身体が元気なうちに。けど、そもそも購入できたとしても所有してメンテして調子よく維持していく…って、どうも実現できそうもないんですよ。
はあぁ、まあ仕事柄そういうクルマにもそのうち触れる機会があるかも知れないから、それでも幸せと思うべきです。
思えば子どもの頃からのりものを自在に運転できたら楽しいだろうと思い、高校生になったら学校に内緒で原付免許を取って、予備校時代に中型限定の二輪免許を取得してバイクに乗って、大学生からはずーっとクルマに乗ってきたな…んん? 二輪? バイク?
そうだ! 大型バイクも運転してないしツーリングの楽しみなんかも味わったことなかった。そうだ、バイクに乗ろう!!
そう思い浦島太郎の気分でバイクをネットサーフィン(これも古い)で見ていると、なんとヤマハSRが販売終了って言うじゃないですか。
●昭和53年(1978年)とはキャンディーズ、ピンクレディー、サザンオールスターズ!
ヤマハSRといえば、高校生くらいの頃、当時のオートバイ誌かモーターサイクリスト誌かどっちか忘れましたが二輪オールカタログ号ですでにあった記憶があります。
その頃は、排気量制限のない二輪免許、ナナハンにも乗れるいわゆる「限定解除」は、取得できるはずないというくらい難関免許と言われていた時代で、400ccまでが現実的なモデル。ホンダCB400NとかスズキGSX400とかカワサキZ400FXとかヤマハXJ400なんかが憧れのスポーツモデルとして存在していた時代です。ホンダはなんで4気筒を出さないんだろう、やっぱ4発じゃなきゃカッコ悪いよな…と、わけも分からず思い込んでいたチューボーだったのです。まして、シングルなんて…。
そんなとき、SR400に感じたのは、「なんてオッサン臭いバイクなんだ! 誰が好んでこんなかっこ悪いのに乗るんだろうか?」でした。
しかし、43年も経つと、自分自身のほうが丸くなるのか衰えるのか、ともかく、現代風のバイクは取っつきにくいのに、SR400のなんとも愛らしいことか。前から見ても横から見ても後ろから見ても上から見ても、これぞ「バイク!」ってかっこしています。
それも43年ほぼコンセプトもスタイルを変えずに作り続けてくれたヤマハさん、素晴らしい。
43年前の昭和53年(1978年)の4輪車といえば排ガス規制を乗り越えた頃で、カローラは3代目の30系からの続き、クラウンはまだクジラが売ってる頃、スカイラインはケンメリからジャパンにバトンタッチした翌年です。それらのクルマがそのまま売られているとしたら…スカイライン・ジャパンなんか、最近の価格高騰は激しいもので、500万円を超える値札を付けているのもザラです。
ポケットに入る電話を一人一台ずつ持つ時代が来るなんて思いもしなかった頃です。まだコードレスフォンすら普及していません。
キャンディーズが後楽園球場で解散コンサートを行い、ピンク・レディーが「UFO」「サウスポー」「モンスター」でオリコン年間シングルチャートTOP3を独占し、サザンオールスターズが「勝手にシンドバット」でデビューした年ですよ。
そんな時代の乗り物が今でもほぼ変わらず売られている。生きた化石を見つけた気分です。
早速、ヤマハのバイクに詳しい方に聞いてみると「最終モデルの限定車であるリミテッドモデルは完売し、最終モデルも残りわずか」と言うではありませんか! これは急がねば!!
周囲の情報を色々かき集め、自宅から比較的遠くない甲州街道沿いのヤマハ発動機ディーラーである「YSP杉並南店」にてお話を聞いてみることにしました。
<続く>
(クリッカー編集長:小林 和久)