11代目の新型ホンダ・シビック、9月3日発売! 価格はLXが319万円、EXが353万9800円

■進化したパッケージングで、後席フットスペースと荷室容量を拡大

2021年8月5日、ホンダはミドルクラスの新型シビックを2021年9月3日に発売すると発表しました。日本向けは、ハッチバックのみとなる新型シビック。グレードは「LX」と「EX」の2タイプで、価格は「LX」が319万円、上級グレードの「EX」が353万9800円。

ホンダ・シビック
新型ホンダ・シビックのエクステリア

搭載されるエンジンは、1.5Lの直列4気筒直噴ターボのみで、トランスミッションはCVTと6MTを設定。両トランスミッション共に価格は同じです。

先代と比べると、エクステリアデザインはよりスマートにまとまっている印象で、背の低いハッチバックでもホンダらしい視界の良い開放的なキャビンを獲得。クーペのような流麗なルーフラインと、彫りが深く奥行き感のあるフロントマスクが印象的です。

ホンダ・シビック
「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」をまとう「EX」
ホンダ・シビック
新型シビックのエクステリアデザイン。カラーは「ソニック・グレーパール」

インテリアもすっきり感のあるノイズレスなデザインが採用され、直感的に操作しやすいスイッチ配置が盛り込まれています。また、パッケージングも見直されています。。ホイールベースの延長によりタンデムディスタンス(前後席間距離)が35mm拡大し、Dセグメントに迫るフットスペースを確保。

ホンダ・シビック
ノイズレスなインテリアを目指したという

身長171cmの筆者が運転姿勢を決めた後ろ(後席)に座ると、膝前にこぶしが縦に2つ半、頭上に手の平1枚強の余裕が残ります。前席は着座位置が低いにもかかわらず、前方、左右の視界は良好です。座面の位置が低いのと、サイドシルとフロアの間に少し段差があるため、少し足元に注意を払う必要はありますが、乗降性もまずまず。また、先代で高い評価を得ていたという荷室容量がさらに拡大し、クラストップレベル(2021年8月現在。Cセグメントの主要なハッチバック車。ホンダ調べ)の452L(LX の場合。荷室と荷室下収納の合算値)の大容量を誇ります。

ホンダ・シビック
新型シビックのフロントシート

荷室容量は、Dセグメント級になっています。新型にふさわしく最新技術や装備も満載されています。「EX」に搭載される10.2インチのフルグラフィックメーターは、メーターの左側にオーディオなどの情報が配置され、右側には「Honda SENSING」やカーナビなどの運転支援などの情報が表示されます。ステアリングスイッチの位置と同じ左右の配置になっていて、直観的な操作をサポート。

ホンダ・シビック
足元が広くなっている

先進安全装備では、最新の安全運転支援システム「Honda SENSING」が全車に標準装備されます。先代よりも横方向への視野範囲を向上させたフロントワイドビューカメラをはじめ、高速画像処理チップ、近距離障害検知前後ソナーセンサーにより、機能を大幅に向上させたそう。また、夜間の対向車などに眩しさを与えず、良好な遠方視認性を提供するアダプティブドライビングビームがホンダ車として初めて採用されています。ハイビームの自動配光により、歩行者も幻惑させないように配慮する機能です。

ホンダ・シビック
3人乗車時のラゲッジスペース

Cセグメント級としては少し大きなボディサイズ(全長4550×全幅1800×全高1415mm)ではあるものの、4人家族でもゆったりくつろげて、多くの荷物を積載できるのも新型シビックの魅力となっています。

(文:塚田 勝弘/写真:前田 惠介)

◼️SPECIFICATIONS
車名:HONDA CIVIC(LX/EX)
全長×全幅×全高:4550×1880×1415mm
ホイールベース:2735mm
トレッド(前/後):1535/1565mm
車両重量:LX 1360kg(CVT)/1330(MT)/EX 1370(CVT)/1340kg(MT)
乗車定員:5名
駆動方式:FF(前輪駆動)
エンジン:L15C 水冷直列 4気筒 DOHC 直噴VTECターボ 横置
排気量:1496cc
内径×行程:73.0×89.4mm
圧縮比:10.3
最高出力:134kw(182ps)/6000rpm
最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1700~4500rpm
WELTモード 燃料消費率:16.3km/L
トランスミッション:CVT+パドルシフト/6速MT
タイヤサイズ(前後共):235/40R18 95Y
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ディスク
サスペンション(前/後):マクファーソンストラット/マルチリンク
価格(税込):LX 3,190,000円/EX 3,539,800円(CVT・MT共)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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