■角度のあるリアウィンドウと直立したリフトゲートを装備
BMWの新世代フラッグシップ・クロスオーバー・クーペSUV「X8/XM」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
社内公称「プロジェクト ロック・スター」と呼ばれる新型モデルは、現在ラインアップされている最大SUV「X7」の上に位置するスーパーサイズ・クーペSUVとなります。これまでアウディ「Q8」をライバルと見ていましたが、ベントレー「ベンテイガ」などの超高級SUVも標的に入れていることが判明しました。
カモフラージュは厳重ながら、フロントエンドには新設計された「7シリーズ」の足跡をたどると思われる巨大グリル、下部にはワイドなエアインテーク、その外側の端には垂直のエアカーテンのようなものも確認できます。
さらに後ろに移動すれば、長いフード、傾斜したルーフに流れ込むラキッシュなフロントウィンドウ、際立つホイールアーチ、キックアップするベルトラインなどが見てとれます。
しかしハイライトは後部にあります。角度のあるリアウィンドウと直立したリフトゲートを装備しているほか、バンパー両端には上下が短く、中央が広い六角形のクワッドエキゾーストパイプが2段でインサートされています。カメラマンによると、下のパイプだけが実際に機能しているように見えたといいますが、これが市販型で採用されるか注目です。
車内では、4人乗りと5人乗りのシートレイアウトが提供される予定で、12.3インチのデジタルインストルメントクラスタとオペレーティングシステム8を実行する14.9インチのインフォテイメントシステムで構成される、同ブランドの新しいカーブディスプレイを採用する可能性があります。
予想されるパワートレインは、2つのプラグインハイブリッドを含む、少なくとも3つの異なるオプションがあることが示唆されています。そのうち1つは「X8M45e」と呼ばれる、ターボチャージャー付きの3.0リットル直列6気筒+電気モーターのプラグインハイブリッドで、24kWhのリチウムイオンバッテリーを積み、最高出力は394ps、最大トルク600Nmを発揮するとみられています。
また最もホットなモデルは4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンと電気モーターが組み合わされる「X8M」で、最高出力は750ps発揮するとも噂されており、「M8」を超えるBMW史上最も強力なMモデルとなります。
X8のワールドプレミアは2022年内と予想され、市販型には「XM」の車名も有力候補の一つとなっているようです。