■1990年代の8シリーズを思い起こさせる「ローマウントヘッドライト」採用
BMWは現在、フラッグシップ4ドアサルーン「7シリーズ」次世代型の開発に取り組んでいますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
これまででもっともカモフラージュが薄い状態でキャッチした開発車両は、ブランドロゴのある高い位置にナンバープレートを装着。
ワイドなグリル、低い位置に配置されたスクエア基調の暫定ヘッドライト、その下には角度のある縦スラットを備える牙のようなバンパーなど「クセ強め」のフロントエンドが初めて確認できます。
ただし、ボディには多数の小さなリベットがみられることからも、このプロトタイプは1層以上のカモフラージュをしていることを示しています。
1990年代の「8シリーズ」を思い起こさせる「ローマウントヘッドライト」は、上下二分割されるスプリットタイプのデザインが予想されるほか、ナンバープレートは、クセが強めのバンパーに取り付け困難なため上部へ移動されたと思われます。
最終的には、iX、M3/M4のようにグリルに取り付けられる可能性もあるかもしれません。
前後ホイールの不一致は開発車両では珍しいことでありませんが、フロントフェンダーにカメラを装備しているほか、ドアハンドルのデザインを模した白いステッカーが実際のドアハンドルの真上に見られ、最終的にはiXに似たものになると予想されます。
後部ドアの通常サイズから判断すると、このプロトタイプは標準のホイールベースモデルであると思われますが、リアの微妙なトランクリッドスポイラー、角度のあるフィニッシャーを備える新設計のクワッドエキゾーストパイプなどから、スポーティバージョンである可能性を示唆しています。
次世代型のラインアップは「735d」「740i」「745e」そして「M750e」。そして電動バージョンの新シリーズ「i7」は「i740i」「i750i」そして頂点には最高出力650psとも噂される「i7 M60」が設定されるようです。
「i7 M60」では少なくとも2つの電気モーターを搭載。1回の充電による後続は400マイル(644km)を超えると思われます。またRWDのi735dとi740を除いてファミリーすべてのモデルは全輪駆動「xDrive」を搭載します。
BMWは1986年に発売された「E32型」第2世代以降、すべてのモデルにV型12気筒エンジンを搭載してきましたが、ついに終焉を迎えることになりそうです。最上級レンジを求める顧客は「i7 M60」へ移行することになるでしょう。
7シリーズとi7は、ほぼ同時の公開が期待されており、最速で2021年内、遅くとも2022年初めにはワールドプレミアが予想されています。