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■新型GR86チューニング最前線!
●TE27レビンがモチーフのTOM’S GR86 CONCEPT
2021年6月6日(日)に富士スピードウェイで開催された「FUJI 86 STYLE with BRZ 2021」では、さまざまなチューナーが手掛けた新型GR86のチューニングカーが展示されました。
色鮮やかなオレンジとなってひと際目を引いていたのが、TOM’S GR86 CONCEPT。このオレンジはGR86のルーツともいえるAE86レビンの、そのまたルーツであるTE27レビンのイメージカラー。現代のGR86にそのTE27のモチーフをちりばめたのがTOM’S GR86 CONCEPTと言えます。
バンパー下部にカナード風のサイドを持つブラックのフロントディフューザーと、ダクトにオーバーラップさせるフロントバンパーガーニッシュを装着。また、バンパー先端のグリル上部にはボディ同色のフロントノーズを装着、ロングノーズ化します。これらには、SUPER GTのGT500クラス・トップチームであるTOM’Sの経験と技が生きています。
また、モチーフとなったTE27の特徴でもあるオーバーフェンダーは、片側8mmのサイズアップにとどめ、出店車両ではボディと同色としながらも存在感はかなりのもの。
オーバーフェンダーとのつながりを見せるサイドステップも、フロントディフューザーと同じテーマの造形となります。
圧巻なのはリア。リアアンダーディフューザーとそこから覗く縦4本出しのマフラー、トムス・バレルが大迫力!
TOM’SはオリジナルのGR86のデザインを生かしながら力強いカスタマイズを施します。
●ターボパワーとカーボンパーツでド迫力のTRUST
TRUST(トラスト)のチューニングパーツブランドGReddyから出展されたのが、GR86 CONCEPT GReddy versionです。
まず何と言ってもGR86 CONCEPT GReddy versionの特徴は、炸裂するターボパワー!
GR86の2.4リッターエンジンを早くもターボ化。それに伴うGReddyのパーツ試作品を装着したコンセプトモデルとのこと。
フロントスポイラーは新形状で、なおかつカーボンの1枚もの! 1枚ものならではの美しさと強度を併せ持ちます。
同様にサイドステップもカーボンの1枚ものとなります。これらのカーボンパーツはリアウィング、リアアンダースポイラーを含め、VOLTEXとのコラボモデルとなります。
リアウイングは他のチューナーと一線を画すマウント方法で、トランクの両端にマウントする方式を採用します。これはトランクの両端はボディと被る部分であり、ダウンフォースを得た際に最も強度が優れる部位であることから、この場所でマウントすることにしたものです。ウイング下部の面積が多く取れることも、空力的に優れた利点だといいます。
ウィングのあるリア部を下に目線を動かせば、こちらもカーボン1枚もののリアアンダースポイラー。そしてターボ化されたエンジンに最適化されたマフラー、パワーエクストリーム3が覗きます。
●音を聞け! エンジンサウンド デモンストレーション♪
「FUJI 86 STYLE with BRZ 2021」でのGR86のチューニングカーは、ただ展示されているだけではなく、エンジンサウンドが聞けるデモンストレーションも行われました。迫力のサウンドは下の動画をご覧ください(音量にご注意ください)。
(写真・動画・文:松永 和浩)