■Cピラー以降を新設計、リヤヘッドルームが向上し最低地上高がアップ
ポルシェは現在、フルエレクトリックセダン「タイカン」の派生モデルとなる「タイカン クロスツーリスモ」を開発していますが、そのプロトタイプが公式リークされました。
クロスツーリスモは、フロントマスクをタイカンと共有しますが、Cピラー以降はタイカンとは異なる、リアクォーターウィンドウのアウトライン、ボディパネルを装備、ルーフレールを装着し最低地上高をアップした野生派タイカンとなります。
関係者によると、セダンよりも後部シートの乗客用ヘッドルームが大幅に広く、ラゲッジルームの積載量も大きいといいます。
プロトタイプは、これまでピレネー山脈やアフリカなど、世界で最も過酷な環境で998.361km(620.352マイル)もの距離をテスト走行したほか、ニュルブルクリンク、ホッケンハイムリンク、ナルド、ポルシェ・ヴァイザッハ開発センターでも高速テストを行っており、満を持しての発売となります。
また、ポルシェのモデルライン担当副社長であるステファン・ウェックバッハ氏は、「クロスツーリスモは、レーストラックでも高性能を発揮できるとともに、泥、砂利を走破します。しかしハードなオフローダーではなく、未舗装道路を得意とするモデルとなります」と語っています。
ラインアップには、ベースの後輪駆動モデルからはじまり、「4S」「ターボ」「ターボS」に至るまで、セダンと同じバリエーションが予想されています。最高出力は、4Sが571ps、ターボは680ps、ハイエンドのターボSでは761psのオーバーブーストを発生させます。0-100km/h加速はそれぞれ4.0秒、3.2秒、2.8秒のパフォーマンスなど、タイカンと同レベルが期待できるでしょう。
充電は、通常のEVの400Vではなく800Vのシステム電圧を備えており、約5分で最大100kmの航続に必要な電力を充電できます。1回の充電での航続は、4Sが最大464km、ターボSが最大412km、ターボが450km(WLTPに準拠)となります。
(APOLLO)