■究極のGT-Rは、乗り出し価格が約1億7500万円という破格のプライス
2018年に迎えた生誕50周年を記念して、日産とイタルデザインが共同開発した「Nissan GT-R50 by Italdesign」。2020年1月に開催された東京オートサロン2020にも出展され、大きな話題となりました。
今回、銀座にあるNISSAN CROSSINGにおいてNissan GT-R50 by Italdesignのテストカーが3月31日まで展示されています。
このテストカーはコードネームがゼロで、2番目に作られたクルマです。ジュネーブモーターショーで発表された02というクルマとともに、欧州でナンバーを取得するために02とこのクルマで実走テストを行っていました。そのためホイールなどにキズがあります。
このNissan GT-R50 by Italdesignは、最高出力720ps(予定)を発生する3.8L V6ツインターボエンジンを搭載した最新のGT-Rニスモをベースに、イタリアのイタルデザインで内外装を仕立てる限定50台のスペシャルモデルで、車両本体価格は約1億4000万円からとなっています。
ボディサイズは、GT-R NISMOは全長4690mm×全幅1895mm×全高1370mmですが、チョップドルーフとなり、全長4784mm×全幅1992mm×全高1316mmとワイド&ローのフォルムとなっています。そして変更されたボディパネルには歴代GT-Rのデザインがちりばめられています。
究極のGT-Rと言えるGT-R50 by Italdesignのデザインは、日産自動車内部でコンペを行い、カリフォルニアのチームのデザインが採用されました。そのデザインされたクルマをカロツェリアであるイタルデザインが実現させる仕事を行っています。
Nissan GT-R50 by Italdesignの日本での販売は、VTホールディングス株式会社のグループ会社であるエスシーアイ株式会社を通じて行われます。
エスシーアイ株式会社は、日本における同車の輸入および販売を行う正規ディーラーです。以前はユーロでの支払いだったので為替変動のリスクがありましたが、エスシーアイ株式会社が取り扱うことで、支払いが円建てとなり、リスクを回避できるようになりました。
Nissan GT-R50 by Italdesignの販売方法は、50台の中から販売枠が1台確保できると、抽選を行い購入者を決めるということになっています。したがって「買いたい!」という人がいても、抽選となるので買えるかわかりません。
現在は、2月26日が抽選日の8月以降生産分の1台抽選販売枠の受付をしています。テーラーメイドなので、ボディカラーをはじめ、ハンドル位置そしてオプションも自由に選ぶことができます。さらに販売枠が取れるとまた抽選を行い購入者を決めるそうです。
2019年末の時点では、2020年後半からデリバリー開始の予定でしたが、コロナウイルス感染症拡大の影響で大幅に遅れており、デリバリーは開始されていません。
生産期間は1年半〜2年掛かるというGT-R50 by Italdesign。乗り出し価格は約1億7000万円と言われていますので、この姿を見るのはこれが最後となるかもしれません。密には気をつけて、ぜひ目に焼き付けてください。
●Nissan GT-R50 by Italdesign
Specification:全長4784mm×全幅1992mm×全高1316mm、ホイールベース:2780mm、エンジン種類:NISMO製VR38DETT、総排気量:3799cc、最高出力720ps(予定)/7100rpm、最大トルク780Nm(予定)3600〜5600rpm、トランスミッション:強化デュアルクラッチ6速シーケンシャルギアボックス、サスペンション:ビルシュタインDamp Tronic、ホイールサイズ:フロント21×10J、リア21×10.5J、タイヤ:ミシュランパイロットスーパースポーツ、フロント255/35R21、リア285/30R21、車両本体価格:約1億4000万円〜
(文・写真:萩原 文博)