■2021年にはPHEVクロスオーバーの「Tonale(トナーレ)」生産を開始
アルファ ロメオは、2020年12月14日、北米において伝説のミッドシップモデル「1967 Alfa Romeo 33 Stradale(1967 アルファロメオ33ストラダーレ)」の栄光を受け継ぐ「4C Spider 33 Stradale Tributo(4Cスパイダー33ストラダーレ・トリビュート)」を発表しました。
この「4C Spider 33 Stradale Tributo」は、2021年に生産がスタートする、アルファ ロメオ初のPHEVクロスオーバーである「Tonale(トナーレ)」をはじめとする、次世代のアルファ ロメオ・モデルにバトンを引き渡す役割を担っているそうです。
「4C Spider 33 Stradale Tributo」には、3層コートが施された専用カラーの「ロッソ・ヴィラデステ」をまとい、グレー/ゴールド5穴アルミホイール(フロント18インチ、リヤ19インチ)を用意。
インテリアには、ブラックDinamicaスエードとタバコ・レザーが組み合わされたスポーツシートが装備されます。また、コックピットには、ダッシュボード、サイドシル、センターコンソールに専用プレートを装着。センターコンソールのプレートには、車両のシリアルナンバーも刻印されます。
さらに、4Cのデザインコンセプト、テクノロジー、素材、モデナの組み立て施設、33 Stradaleの歴史が記録された、チェントロ・スティーレ(デザインセンター)によってデザインされた記念ブックも付属するそう。
シャーシには、今回初めてクリア・レッド仕上げが施され、通常モデルではオプション設定のアクラポヴィッチ製デュアルモード・センターマウント・エキゾースト、レースチューンド・サスペンション、バイキセノン・ヘッドライト、バッテリー充電器、ボディカバー、スエード/レザーシート、カーボンファイバー製ハロ、リヤウィング、イタリアンフラッグ・ミラーキャップなども備わります。
加えて「Centro Stile Alfa Romeo」エンブレム、ピアノブラック・フロント・エアインテークとリア・ディフューザーによって、洗練されたエクステリアに仕立てられています。「4C Spider 33 Stradale Tributo」には、6速アルファ・ツインクラッチ・トランスミッション、オールアルミ製1,750cc直噴ターボチャージャー・エンジンが搭載されるほか、デュアル・インタークーラー、可変バルブタイミングといった高度な技術も採用されています。
エンジンの最高出力は237hp・最大トルクは258 lb-ft。車両重量2,500ポンド(約1134kg)で、10.4lb/hp(約4.78kg/hp)というパワーウェイトレシオを実現し、0-60mph(約96km/h)加速は4.1秒、最高速度は160mph(約257km/h)。
2020 Alfa Romeo 4C Spider 33 Stradale Tributoは、4C Spiderの最終生産モデルになり、4C Spider限定車の北米向け生産台数は、わずか33台となっています。日本では4C/4Cスパイダーは販売が終了していますが、PHEVクロスオーバーである「Tonale(トナーレ)」など、今後の動向が気になるところです。
(塚田 勝弘)