■ボディはローダウン、フェンダーのプラスチックのアーチを削除などの相違点
ポルシェは、初のEVスポーツセダン「タイカン」に設定される派生ワゴン「タイカン クロスツーリスモ」を開発していますが、その最新のプロトタイプをカメラが捉えました。
キャッチしたプロトタイプは、これまで隠されていたDピラーも明らかになり、タイカンとは異なるリアクォーターウィンドウのアウトラインやボディパネルが確認できます。またステッカーが貼られていたテールライトも初めて露出し、ルーフレールを装着したほか、フェイクのエキゾーストパイプも排除し、99%最終デザインに近いエクステリアといえるでしょう。
以前捉えたプロトタイプと酷似していますが、ブレーキキャリパーが黄色から黒に変わり、サイドシルとリップスポイラーの形状が微妙に異なっています。
新たに気づいた点として、フェンダーにプラスチックのアーチがなく、ボディがローダウンされていることがわかりました。その答えはもう数週間待たなければなりませんが、クロスツーリスモとは別の「スポーツツーリスモ」の存在も噂されています。
ラインアップには、ベースの後輪駆動モデルからはじまり、「4S」「ターボ」「ターボS」に至るまで、セダンと同じバリエーションが予想されています。その最高出力は、4Sが571ps、ターボは680ps、ハイエンドのターボSでは761psのオーバーブーストを発生させます。0-100km/h加速はそれぞれ4.0秒、3.2秒、2.8秒のパフォーマンスなどタイカンと同レベルが期待できるでしょう。
充電は、通常のEVの400Vではなく、800Vのシステム電圧を備えており、約5分で最大100kmの航続に必要な電力を充電できます。1回の充電での航続は、4Sが最大464km、ターボSが最大412km、ターボが450km(WLTPに準拠)となります。
同社にとって、タイカンとクロスツーリスモはEVモデルの始まりに過ぎません。2021年には、VWグループの「PPE」(プレミアム・パフォーマンス・エレクトリックプラットフォーム)に乗り、史上初のフルエレクトリックSUV「マカンSUV」が加わる予定です。タイカン、クロスツーリスモはそれより前、2020年内から2021年初頭に行われると予想されています。
(APOLLO)