メルセデス・ベンツ Eクラスのクーペ、カブリオレのデザイン、居住性、トランクルームは?

■クーペなら大人4人も無理なく座れる

2020年9月にマイナーチェンジを受けたメルセデス・ベンツEクラス。セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレ共に、より鋭く力強い印象にイメチェンしています。最も目を惹くのが、AMG系モデルを除いて「AMGラインエクステリア」になったエクステリア。

メルセデス・ベンツEクラス
Eクラス カブリオレのエクステリア

ヘッドライトは薄型になり、わずかに切れ上がるデザインになっています。ラジエターグリルは下側が広がる台形になり、クローム仕上げのダイヤモンドグリルに変更されています。加えて、バンパー下部左右に2本のフィンが配置されたことで、シャープでダイナミックな佇まいになっています。

メルセデス・ベンツEクラス カブリオレ
メルセデス・ベンツEクラス カブリオレのインパネ

インテリアは、最新世代のマルチファンクションステアリングが備わり、静電容量式になったことで、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープコントロール操作時に軽く触れるだけのものになり、ロングドライブでよりドライバーをサポートしてくれます。

スタイリングからクーペ、オープンエアを楽しめるカブリオレに惹かれる人もいるでしょう。クーペは、乗降性はもちろん不利になるものの、大人4人が無理なく座れるパッケージングになっています。後席はカブリオレほど背もたれは直立しておらず、前席下に足が入るため足元も思ったよりも窮屈ではありません。

メルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレ
メルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレの前後シート

身長171cmの筆者がドラポジを決めた後ろには、膝前にこぶしが2つほどの余裕があり、頭上は手の平2枚ほどとやや狭いものの、実用になる広さを確保。その流麗なルーフラインにより、包まれ感はありますが、カブリオレよりも快適で、急なゲストにも対応できそう。

一方のカブリオレの後席は、ルーフを閉じた状態で頭上空間はクーペと同程度の手の平2枚くらい、また、前席座面下に足が入るのも同じで、膝前にはこぶしが1つ半くらいのクリアランスが残ります。また、先述したように背もたれがかなり立ち気味で、長時間だと疲れを誘いそうです(多くのクーペ、カブリオレのユーザーは、後席を手荷物置き場として使うかもしれませんが)。

メルセデス・ベンツEクラス クーペ
メルセデス・ベンツEクラス クーペの後席

それでも大人4人でロングドライブでなければオープンエアを楽しめそうです。なお、クーペのリヤシートは4:2:4分割可倒式で、カブリオレは5:5分割可倒式、後席をたためば長尺物や多くの荷物も積載できます。

クーペの荷室容量は405〜425L、カブリオレはクローズ時が360〜385L、オープン時が285〜315Lとなっています。

(文:塚田 勝弘/写真:井上 誠)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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